重すぎる過去と悪魔教団の過去

「こうして青年は全てを失いそれでも新たに手に入れた唯一の宝物を守る為に今も戦うのであった」

メルトは話を終えた

「登場人物の青年って、、、まさか」

「俺だ。俺が契約した悪魔はベルゼブブで、最後の黒髪の男って言うのはベルフェさんだ」

「、、、」

エレボスはあまりにも重いメルトの話に顔を落とす

「傷口が無いのはベルフェさんが権能で治療してくれたんだ。本当は完全に治したかったらしいけど欠損したものを一から作ることは難しかったらしくてな。それで元々俺が白髪だったのに今金髪なのは金髪化していた時に耳と尻尾が切り落とされたからなんだよ」

そんなエレボスにメルトがそう疑問の答えを告げた

「大変だったんだな。その苦しみを理解することは俺には到底できないができる限り理解できるように頑張るよ」

「優しいな。まー、安心しろ。俺より過去が悲惨な大罪司教は居ないとアリス様と3古参全員からのお墨付きだ。次点でアスモ様らしいがアスモ様が初めて俺の過去を聞いた時に吐くほど俺の過去はひどいらしいぜ」

「だろうな、、、酷すぎるよ。というかその娘さんは今どこにいるんだ?」

エレボスがそう聞くと

「20歳までは育ててその後は放任してる。助けてと言われたら全力で助けてたって感じでな。丁度同時期俺も大罪司教となったんだが度々各地で出会ったぞ」

メルトは懐かしそうにそう言った

「1500年前の話だが懐かしいな」

そしてそう呟くのであった

「1500年前か、、、子孫とかいないのか?」

そしてエレボスがそれを聞いた瞬間

「あっ」

メルトは明らかに気まずそうに顔をゆがめ

「居ないぞ」

そう返した 

「というか、、、そもそも勇者が掛けた魔法の後遺症であいつは体に異常があったからな。子供ができるかすら怪しい」

そしてそう小声でつぶやいた

「あっ」

そしてそれが聞こえたエレボスは絶句した

「えっと、、、他の大罪司教はどんな過去があるんだ?」

話を変えるようにエレボスは聞く

「え?俺も詳しくは知らないが、、、最初にアリス様が旅していた時にスラムで東のとある国で孤児だったベルフェさんに襲われたのを返り討ちにしてそのまま旅仲間にして、その後に北のとある国で悪魔信仰してる邪教で悪魔の生贄として慰め者にされていたアスモさんを救い出したらしい。そしてそこから西のとある大集落の族長の次女だったらレヴィさんを攫ってそこから旅していたらしい。それでベリアルをアリス様が口説き落として仲間にしてそのまま北にアーデン魔国と悪魔教団を創ったらしい。その後に南のとある国でレヴィさんがサタをで勧誘して、もう一回らしくてそれで俺をベルフェさんが勧誘した。最後にマモはアスモが半年前に拾ったらしい」

するとベルゼはそう返した 

そして同時に

「お菓子と飲み物持ってきましたよー!」

スモアが帰ってきた



悪魔教団の年表★

2000年前    

・アリスが旅始める


・東の国で襲い掛かって来たベルフェを返り討ちにして旅のメンバーに加える


・北のとある国で悪魔信仰してる邪教で悪魔の生贄として慰め者にされていたアスモ(カタリナ)を救い旅のメンバーに加える


・西のとある大集落の族長の次女だったらレヴィを攫い旅のメンバーに加える


ベリアル(フェルト)をアリスが口説き落として仲間にした

          

後に北にアーデン魔国と悪魔教団を創る


2000~1500年前   

・南のとある国でレヴィがサタを勧誘する


1500年前      

・もう一回らしくてそこでベルゼ(メルト)をベルフェが勧誘


半年前       

・アスモがマモを拾った  

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る