スモアの次は
「いただきます」
「「「いただきます」」」
ハジメとの念話が終わり少し経った後エレボスはメイドによって夕食に呼ばれた
「昼間はすいませんでした。冗談と気が付かずあのような攻撃を」
そして開口一番王女のフレンにそう頭を下げられた
「い、いえ!あれは完全に俺のせいです。流石にあの冗談はやばかったです」
エレボスは少し顔を青ざめてそう返す
「フレン。あれは完全にエレボス君が悪いわ」
そしてスモアがそう追随する
「そ、そうでしょうか?ならこの話はそれで終わりにしましょうか。これから少しの間よろしくお願いします」
フレンも納得した
「はい。それにしてて今までいろんな令嬢を見てきたがここまで令嬢っぽい令嬢は初めて」
ふとエレボスはそう呟く
「エレボス君の立場的に王家や貴族の子息に会うことはおかしくないけど、、、その立場が一切関係ないのに会ってるのはエレボス君自身の力だし、、、国一つ救ってるらしいじゃないの。文字通り世界を変えないわね、、、令嬢と言えばあのエクレア商会とのつながりもあるし」
そしてフレイヤそう返す
「エクレア商会?」
フレイヤの言葉にエレボスは少し驚く
「ん?エクレアって言う名前に聞き覚えあるでしょ?」
「いや、それはもちろんありますよ。唯一の友人だったんですから。驚いたのはその後の商会という言葉ですよ。商会っていう仰々しい名前に」
エレボスがそう言うと
「友人だったね、、、エクレアはそうは思ってないみたいよ。丁度3年前に会いに来た時には唯一の友人だって言いきってたわ」
フレイヤは少し悲しそうにそう言った
「、、、ふふ」
そしてそれを聞いたエレボスは嬉しそうに笑うのであった
「商会って方に驚いたのね。エクレアはエレボス君と出会ってメーロンの販売を始めたことまでは知っていたわよね?」
「はい。お互いに儲けさせてもらいました」
「ベルムート家が滅んだ後、エクレアはフレデリカの地位を借りてベルムート家の領地をそのまま支配下に置いたのよ」
「え?そんなことできたんですか?」
エレボスが驚いた様子でそう言うと
「金」
「え?」
「金の力手に入れたのよ」
「は?」
フレイヤは驚きの答えを返した
「ベルムート領はあの後、フレデリカが調査していた悪魔信仰の領土でありその領土を治める危険度はすさまじい。要は地雷だらけの領土だったのよ。そんな土地誰も欲しがらないし管理したくない。そんな時にエクレアが表向きは善意100%で親の金を使って保護したっていうストーリで手に入れたのよ。結果エクレアの評価は元々低かったのが地に落ちた」
「表向きは、、、では真実は?」
「エクレアが白金貨2000枚自腹で出してとんでもない規模の開拓を行った。その上今あそこに住んでいる人間は5000人近く増えた、、、つまりエクレアには最低でも5000人の仲間がいる」
「っ!!」
(姉さんの友人ってヤバいのしかいないのか?!スモアの次はエクレアかよ!)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます