アリアの出生

「よし!2週間で叩き込んで6日で光魔法教えて最後の1日でひとまず完成させる」

少し考えこんだフェルトはそう言った

「はい!じゃー、まずは剣術ですね!」

そう言ってアリアはいつの間にか飛んで行ったはずの剣を構えてた

「いや、、、剣術だけじゃないよ」

「え?」

「剣術と拳術を覚えてもらうよ」

「拳術?」

「君のお母さん、アヤカは拳術の天才だった。総裁司教だったのに公爵司教をボコせたぐらいにはね」

「、、、つまり私の本来の動きは剣術じゃなくて拳術ってことですか?」

アリアがそう聞くと

「いや、、、君のお父さんは剣術の達人、、、いや、もういいか。君のお父さんは勇者だったんだよ」

フェルトは意を決した様子でそう言った

「え?!」

(私のお父さんが勇者、、、)

アリアは驚愕を隠せない

「カルト・ロマノフ、、、文字通り化け物だったよ。あれは王司教どころか大罪司教でも危うい。少なくても今の聖騎士長と互角に戦える強さはあった」

「そ、そこまで」

「時間支配と光魔法を十全に扱うあの子は本当に強かった、、、」

「というか、、、私って悪魔教団の上位の人間と勇者の間に生まれたってことですよね?相当ヤバいんじゃ?」

アリアが冷汗を流してそう言うと

「そこなんだけど、一つ疑問があってね。カルトは勇者だったこともあって万が一子種が拡散することを当時のセラフ上層部が警戒してとある結婚相手を決めた後すぐに1人の相手しか相手できない術式を刻まれたの」

フェルトはそう疑問の憤怒を込めて言った

「え?ひ、酷い」

「ええ。そしてカルトの婚約者が前サフラン王国女王だったのよ。そしてその間に今の女王が生まれている。そしてその子にカルト本人がアリアと名付けてる」

「え?普通に刻印される前にその作ったんじゃ?」

アリアがそう言うと

「無いわ。だって丁度その時にアヤカはカルトと添い遂げることをあきらめていたうえ子供が欲しかったって泣いていたから」

フェルトはそう返した

「なるほど。確かにおかしいですね」

「ええ。その後アヤカは旅に出て、、、その次に僕が会ったのはセラフで息絶えていた亡骸だったよ」

「っ!!」

「1500年前の話よ」

「、、、え?」

「時代が合わないのよね、、、カルトがあなたを未来に送ったとも考えれないし。正直今でも信じられないわよ、、、アヤカとカルトの娘だなんて」

「私は何者なの?」

アヤメはそう呟く

「、、、知っているとしたらロンドね」

「ロンド、、、どこかで聞いたような」

アリアは思い出そうとするがそれは失敗した

「しみったれた話になってしまったね。話を戻そう。アリアちゃんがこれから目指すのは剣術と拳術の複合だ」

「複合」

「剣と拳、、、いや剣と肉体の複合。カエデちゃんが習得しているツクヨミ流をアリアちゃん用にして叩き込む。そしてその後に光魔法とも合体させる」

フェルトはそう言った

「さ!頑張ろう!」

「はい!」

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