~闇魔法最強~

「はっ!」

キン キン キン

「打ち込むが速いな、、、流石は異端の聖剣の息子だな」

エレボスの斬撃をベルフェは軽く受けながらそう評する

「マジでなんで母さんの剣技がそのまま出てくるんだよ!」

エレボスがそう言うと

「同門なんだろ。異端の聖剣の師匠はエモクロア共和国女王のフレイヤだろ?フレイヤの剣の流派は俺と同じだからな」

ベルフェは軽く攻撃を捌きながらそう返す

「なるほどな」

(エモクロア共和国、、、エテルが言うにはセラフ神聖国と仲が悪かったらしい、、、となるとアーデン魔国との繋がりがあってもおかしくないな)

エレボスはエモクロアとアーデンの繋がりがあるのではという考えが生まれる

「エテルとどこで合流するかな。地雷が多そうだ」

エレボスがそう呟くと

「ん?エモクロアがアーデンと繋がってると考えたのか?」

ベルフェがそう言った

「ああ。せっかくだどうなんだ?」

「繋がっては無いぞ」

エレボスの問いにベルフェはそう答えた

「そうなのか?」

エレボスが疑り深く聞き返すと

「仮に繋がってるとして、それをお前に話すことは別にそこまで問題じゃないだろ。知った所でお前に何ができるんだ?エモクロアの女王は聖騎士団長よりも強いぞ。そんな化け物がこっちに付いてるなら普通に世界を亡ぼせるだろ」

ベルフェはそう答えた

「女王がそんな強いってことはエモクロアの武力はすさまじいだろうな」

「すさまじいぞ、、、あそこの武力のせいでセラフはアーデンに全面戦争を仕掛けれないからな」

「そもそも国の戦力差とか関係性とかわかんねんだよな」

エレボスがそう言うと

「これから旅でもして自分で感じろ」

ベルフェはそう返す

ちなみに2人はこの会話を激しい剣の打ち合いの中行っている

(どう考えても俺遊ばれてるな)

エレボスはかなりというか神聖術式を使っていない以外は本気なのに対してベルフェは

「アリス様達の攻撃で落ちないとはベルフェゴールの力はやっぱりすごいな、、、俺がエレボスと遊んでても別に逃げられそうだな」

自分で遊んでいると言うレベルで手を抜いている

(考えたくは無いが、、、ベルフェは)

エレボスの脳裏にはとある考えたくもない悪夢が浮かぶ

「地獄の業火。破壊の常闇。週末の煉獄。全てを焼き堕とせ!」

そんな悪夢を吹き飛ばすように神聖術式抜きで最大火力の斬撃を

「インフェルノ・ノヴァ・ブレイク!!」

放った

「凄いな」

ベルフェは刀に風と闇を付与すると

ガキン

特に技名も無いただの軽い斬撃でそれを受け止めた

「ぇ?」

そのあまりの実力差にエレボスは絶句する

「流石に魔力を流さないと受け止めれないか、、、アリス様じゃないが俺の部下にしたいな、、、よし」

ベルフェはそう言いながら 何かを決めたその数瞬後

ドカン!!

ベルフェの後ろから衝撃音が発せられた 

「おいおい?!まさか抜かれたのか?!」

そう声を上げベルフェが後ろ振りむくとそこには

「はは!勝った!」

天井の大穴とそこから出て行ったエテルの姿があった

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