アスタロト

「は?!ベルの右腕?!」

とんでもない悪魔にエレボスは驚愕する

「形式上は公爵の悪魔様ですがその力は王クラスの最上位と互角らしいです」

「王クラス最強レベル+固有魔法なら王司教相手も支配できるってわけか」

エテルの説明にエレボスも納得する

「というかそれが理由でさっきからベルと一切話せないのか?」

そしていつの間にかベルトの会話ができなくなっていた理由も察する

「そうみたいです。アスタロト様が私にさきほどの脅し方法を教えていただいた時にベルフェゴール様はご自分が無力化すると」

それにエテルがそう答える

「やっぱりか、、、というか」

(ベルの世界に入れないのか?)

エレボスはベルの世界に自身から入れないのかとふち思う そして

(ベルとの繋がりを感じてそれを伝って俺の魂をベルへ)

そう自身の魂を移動させる

そして

・・・・・

「っ、、、っ!」

エレボスが目を開くとそこはメルヘンなベルの世界だった

「来られたか」

エレボスは自力でベルの部屋に来れたことに少し喜びながら周囲を見渡す そして

「えぇ、、、そう言う方法で無力化されてたのかよ」

ベルの姿を発見しどのように無力化されたかを見て納得と呆れを感じる

「ふぁ~そこ~そこ気持ちい~い~~」

「ここですね」

「オイルマッサージで骨抜きにされてるって、、、これが最強の悪魔の一角かよ」

エレボスは思わずそう漏らす

「あぇ~なんで~エレボスがぁ~、、、え?!」

エレボスが自身の領域に居ることにベルは驚愕する

「っ!なるほど。その様子ですと契約を結ばれて命を握られたみたいですね」

そして薄緑の髪ロングヘアーの女性が髪を靡かせながらエレボスの方を見てそう言う

「っ!その発言が出てベルにマッサージしてるということは、、、貴方がエテルが契約した悪魔でありベルの右腕、公爵悪魔・アスタロト」

エレボスがそう言うと

「ええ。私がベルフェゴール様の腹心兼お世話係のアスタロトと申します。エレボスさん、あなたのことはベルフェゴール様の次に観察させていただいています。その年でここまでの試練の連続。流石に悪魔である私も同情を隠せません。ひとまずこれからよろしくお願いしますね」

アスタロトはそう丁寧に自己紹介をした

「ものすごくしっかりしてますね。こちらこそよろしくお願いします」

それにエレボスもそう返すと 全裸のベルの方を見て

「俺もベルに頼りっきりって言うのが良くないのはわかってるが、、、マッサージされて無力化されて俺の絶体絶命の危機に何もできないのはちょっとな、、、」

そう苦言を呈する

「っ!この大悪魔である私によくそんなこと言えるわね」

ベルはそう言うが

「ベルフェゴール様。エレボス君は自身の非をしっかりと認めたうえでしっかりと筋の通ったことを言っています。完全にベルフェゴール様が悪いです」

後ろからアスタロトがそう言う

「貴方、私の従者よね?そこは主を立てるところじゃない?」

「そういう従者に私がなったほうが良いのであればそうしますが?」

「っ、、、本当に厄介な従者ね」

「おかげで公爵級なのにベリアルとタメ張れるようになりましたよ」

「そう、、、まー、エレボス。悪いのは私を骨抜きにしたアスタロトよ。私は悪くない」

そうベルは力尽くでそう話を終わらせ

「それよりもせっかくだしエテルちゃんも呼びましょうよ!せっかくだし4人で話しましょ」

そう話題を強引に変えた

「はー、本当に、もう。少し待ってくださいね」

アスタロトは呆れながらそう言うと

「来なさい。エテル」

そう呟く

すると

「ん?ここは?」

瞬く間エテルが空間に入って来た

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る