アスタロトのお願い

「あ、エテル。そっちだと何秒ぶりだ?」

「あ、エレボス様に、、、アスタロト様がお呼びになられたんですね。どうされましたか?」

エテルはアスタロトに気が付きそう聞く

「ああ。一応、ベルフェゴール様がお呼びでな」

「ふぇ?べ、べ、ベルフェゴール様?!」

そしていつの間にか服に身を包んだベルに気が付く

「貴方がアスタロトの、、、いつの間に契約してるのよ」

「あまりに面白そうでしたの子でしたのでつい囲んで。ただ、ベルフェゴール様よりはマシですよ。生まれた時から囲い込むなんて」

アスタロトがそう言うと

「別に生まれた時から完全に囲い込んでは無いわよ。徐々に完全に囲んでいっただけよ」

ベルフェゴールはそう顔を少し赤くしながら返す

「、、、まー、そう言うことで。それで?なんでエテルを?」

「普通にアスタロトが選んだ契約者と話したかっただけよ。はじめましてエテルちゃん。私の契約者の貞操を狙ってくれるとは中々にチャレンジャーね」

ベルはエテルに笑顔でそう話しかけた

「ひっ!い、いえ!!アスタロト様のお知恵のお陰で私は何もできていませんよ!偉大なるベルフェゴール様のご周知になれるほどの者ではございません!」

エテルはそれにものすごい低姿勢にそう返す

「、、、素でそう思ってるわね。それよりも、、、この子大罪司教並みのポテンシャルを秘めてるわね」

「ええ。そんなエテルに私が契約しているんだから、、、成長度合いによっては大罪司教相手にでも勝てそうですね。エテルの適性は水・自然・雷のスリーカードですね。私が風の適性渡せるのでかなり強い。その上魔力操作も一流の腕前ですし、身体能力はヤマトの皇家の固有魔法の7割ぐらいの高さを持ちますから恐ろしいものですよ本当に」

そんなエテルにベルとアスタロトはそう高い評価を下すのであった

「そのなにやばいのかよ、、、親の顔が見てみたいぜ」

そんな2人の言葉にエレボスがそう呟き

「私も会ってみたいです」

エテルもそう言う

「ひとまず、2人はこれから教会で過ごしながら半誕教祭の時にベルフェゴール様の間へ行くのですよね?」

「はい、アスタロト様!」

アスタロトの問いにエテルがそう言うと

「エレボスさん」

アスタロトはエレボスの名を呼ぶ そして

「エテルが記憶を取り戻したら彼女を魔国から出してあげてください」

そう穏やかな目をして頼んだ

「え?その時にできるのであればしますけど余裕が無ければ無理ですよ」

エレボスがそう言うと

「その場合は流石に諦めますよ。ただ、、、エテルの記憶が戻れば確実にエテルは魔国に留めたいと考えるに違いないんです。そしてエテルは必ず外に出ないと後悔することになる。なので、、、できればお願いしますね」

アスタロトはそう返した

「わかりました。俺も母さんの息子。正義の味方の息子らしく助けますよ」

「ありがとうございます、、、そこまでしっかりしているならその子供だましもいりませんね」

そう言うとアスタロトはエレボスの左目に手を当てる すると

ピリッ

左目に少し痛み感じる

「あー!私が掛けた契約術式を」

「契約術式という名の目に刻印を入れるだけの、、、それもものすごく痛い旧式の術式じゃない」

エテルの落胆の声にアスタロトがそう言う

「え?!」

(あれ偽物だったのかよ、、、やられた)

エレボスがそう考えて言えると

「あんな一方的でなにもそう言う術式用意をしていない契約で死ぬなんておかしすぎるわよ」

それにベルがそう言う

「ひとまず2人とも、また今度会いましょうね」

そしてそう言って手を振った

「「はい!」」

そして2人はベルの領域から出た

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