悪魔契約

2日後

宝物庫

「では、これからエレボスの悪魔契約を始める」

ラオスがそう宣言すると同時に宝物庫の空気が重くなる ラオスの前には大きな魔法陣が存在する

「宝物庫で契約をやるんだな」

「私も驚いたわ」

宝物庫で契約を行うということにエレボスとエリンは驚いていた

「え?お姉様は契約したんじゃ?」

「あの時は目隠しされてここまで連れてこられたから」

「エリンが契約したのは6歳の時だったから宝物庫があることを教えるといたずらで入ったりして危ないからね」

エリンの言葉に母親のサーレがそう説明する

「「あー、なるほど」」

そのことに納得していると

「エレボス!こっちにこい」

ラオスがエレボスを呼んだ

「はい」

そして

ラオスの前に行くと

「お前はそこに座って悪魔様に祈りを捧げていなさい。その間に私が悪魔様を召喚する。お前達、悪魔様をお呼びするための対価を持ってこい」

「「はい」」

ラオスの命令にメイド達は次々に対価を持って来た それは

「うっ!」

(動物の死体ぐらいは覚悟していたが、、、人間の死体はダメだろ!)

動物や人間の死体だった

「では、これより始める」

そう言うとラオスは召喚席を握りしめ呪文を唱え始めた

「っっっ」

その状況に実戦経験のあるエレボスでさえ恐怖を覚える しかし

「エレボス様」

「っ!」

(フレデリカ)

「大丈夫ですよ」

「ぁぁぁ」

フレデリカがそう言葉を掛けエレボスはいくらか安心したようだ

キュルキュキュル

そしてそんな音と共に

「我を呼び出すのは誰だ」

「っ!」

圧倒的威圧感を放つ悪魔が現れた

「偉大なる悪魔様よ。私めはベルムート・ラオス。悪魔様の忠実たるしもべです。あなた様のお名前をお聞かせ願いたい」

ラオスが仰々しくそう聞くと

「我が名はフォラス。総裁の爵位を持つ大悪魔である。召喚者よ、何用で我を呼び出した」

「「っ!」」

「なっ!」

「っ!フォラス様が来ていただけるとは!私めの願いは我が息子と仮契約を結んでいただきたいのです」

「わかった。そう言うとフォラスはエレボスの方へ来る

(おいおいおい!最下位の爵位とはいえ爵位持ちの悪魔をフレデリカの悪魔祓いの術式でどうにかなるのか?!)

エレボスはフレデリカの方を向く すると

{ウィンク}

フレデリカは笑みを浮かべてウィンクしてきた

「あ、」

(問題ないのかよ。魔力量3000万の7属性持ちは伊達じゃないな)

そう安心してエレボスはフォラスを受け入れるのであった





{来た!}

「え?」

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