公爵令嬢の本気
「おい待て!強引すぎるだろ!」
エレボスが憤った様子でそう言うと
「はぁー、、、」
エクレアは少し呆れた様子でそうため息をついた そして
「公爵令嬢を魔教伯爵司教から命がけで助け出したのよ。こう言っては悪いけど、、、さすがにここまでになると強引になるわよ。それに」
そう言ってエレボスの耳元に口を当てると
「ベルムート家はアーデン魔国につながってるんでしょ」
そう笑みを浮かべてそうささやいた
「っ!」
「エレボスはそんな家に居させない。別に私の護衛にならなくてもいい。ベルムート家から引きはがす、、、絶対に!」
「くっ!」
(こいつ!本気で!)
エレボスは唖然とした
{ははっ!やっぱり人間の本質は面白いわー}
ベルは心底楽しそうにそう言う
{面白がってんじゃねえよ!なんか案考えてくれ!}
{えー、、、まー、すぐに思いつくのだとアクアだっけそのメイドの埋葬があるからって言ってその道中に隙見つけて闇魔法で逃げるってのは?}
{よし!それで行こう}
「死んだアクアをあいつの故郷に埋葬しないと!」
「あー、、、それもそうね」
「ふっ!」
(よし!通った)
エレボスは一安心
「でも、そもそも1か月はここで療養しないとだから、、、」
「え?!」
「当たり前でしょ。魔法回路は1月、肉体は1年は最低でもかかる大ケガよ。普通に考えて最低限のケガは治さないと遠出は無理よ。だから1か月はここでゆっくりと療養してもらうわよ」
「あっ、、、」
{あー、、、これは、、、確かにそうよね。{固有魔法どうにかしました}でごまかせるレベルのケガじゃないわねー}
「というか」
再びエクレアはエレボスの耳元に口を近づけると
「逃げたらその瞬間にベルムート家がアーデン魔国とつながってるって言うわよ。私の言葉だったら調査ぐらいは入るよ。そしたらどうなるかしらね?そう言えばエレボスにはエリンさんていうお姉さんも居たわね」
そう言い放った
「くそったれ。どんだけガチってるんだよ」
「ふふ。公爵令嬢の本気舐めないでよね」
「お父様!エレボスはお疲れでしょうし一先ず一度お部屋に戻って休んでもらいましょう」
「あ、ああそうだな、、、エクレア今まで見たことがないほど本気だな」
バロラントはエクレアの今までと一線を画す本気度に少し関心を持ちながら
「誰かエレボス殿をお部屋にお連れしろ」
そう指示を出すのであった
{これは、、、少しまずいことになったわね}
「どうする?逃げたら芋づる式に積む」
「エレボス、、、逃がさないわよ」
「お姉様を、、、」
「無事についたのね。エレボス、、、」
「フレデリカ様どうされたのですか?」
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