悪魔の知恵

「ではお休みくださいませ」

「あ、はい。ありがとうございます」

ガチャ

「、、、さて」

(どうする?!)

部屋に戻ったエレボスは頭を抱える

「人質とってくるとはな、、、10歳のガキがやることじゃないだろ。ひとまず

俺が逃げたらアーデン魔国とベルムート家がつながっているってバレる。そんなことになれば俺はまだ今回の件でどうにか助かるだろうが父さん達、、、それに姉さんが殺されてしまう」

{そうよねー。正直言ってこれは詰みに等しいわね。まー、正直戻る理由ってあるの?}

{え?}

{だって、別に寂しいとかの感情はないでしょ?リスクを考えたらここに残る方が良いと思うよ}

{悪魔について学ばないと。それに闇魔法もベルムート家じゃないとだろ}

{どっちも私が教えれるわよ。それもベルムート家以上のことを教えれるわよ}

「っ!」

{へ、ヘルメス家に迷惑が掛かる}

{この家の立場だったら監視と内部調査のためという理由が通るだろうからそれも理由にならない}

ベルはエレボスの言葉を悪魔とは思えない完全理論ですべてねじ伏せる

「、、、」

エレボスは沈黙する 

すると

ガチャ

「エレボスー!元気ー?」

エクレアが入って来た

「元気に見えるか?」

「見えないわね。でも、これから元気にしてあげるから」

「ちっ!」

「まー、どっちにしろ寝ていた数日で多少ことは出来てもベルムート領に戻れるほど治るには2か月は掛かるからその間にゆっくり考えてて」

「2.2か月?!」

{俺の体が二か月も動けないのは本当なのか?}

{普通なら、、、ただ、私と契約しているから1週間で済むわね。本来なら1.2日で直るものなんだけど、、、ちょっと今回のケガは外部的な物以前に魔力回路とか魂とかの内部的な物があるせいで少し時間がかかるのよね

{なるほど}

「、、、悪魔と話してるの?」

「ああ。エクレアが嘘ついてるって可能性を考えて」

(むしろ1週間で動けるっていう点である意味嘘ついてるかもな。1週間ぐらいは監視の目もキツイだろうから問題じゃないな)

そうエレボスが内心ほくそ笑んでいると

「あっ!悪魔の力である程度軽減されるか」

「え?!」

エクレアはあっさりとそう言った

「伯爵司教に勝てるレベルの悪魔、、、となると1か月くらいでしょうね」

「、、、」

{、、、私が医療特化ってことを考えてないわね}

{ラッキー}

{ええ。というか、、、逆にちょっと裏技使う?}

{裏技?}

{ええ。それはね・・・}




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