選択

「っ!」

(どうする?!逃げるか?足は切り落とされたが影に潜れば逃げれる、、、ただ、下手に逃げてアーデン魔国の司教に捕まったらフレデリカに捕まるよりも危険すぎる。自由に動ける可能性はフレデリカよりあるがフレデリカ以上に人生が終わる危険度も高い、、、一番いいのは相打ちになることだが)

「さっきの大罪司教の言葉からしてお互い俺を殺す危険性のあるような技は使えないはずだ。となると長引くはず。相打ちにはならなくても魔力消費では相打ちになるだろ。となると、、、」

エレボスは周囲を見る

(俺を取り囲んでいる司教、、、下手に逃げたら捕まって終わりだ。ベルの権能でほとんどを無力化できればどうにか)

「やるしかないか」

覚悟を決めたエレボスは

「っ!」

氷漬けにされた自身の両足を

「フレイム」

溶かした

その時点で

「エレボス?!」

「あのガキ逃げる気か?囲まれていることは気づいて居るだろ?」

フレデリカもアーデン魔国陣営も気づく 

だがエレボスはそれを無視して

「ベルフェゴーラ!」

固有魔法で自身の足を繋げる

「よし!」

(これで最悪戦える。後は影に潜りたいんだが、、、ベルの権能と影を潜ることの両方をやれば魔国側に俺が闇魔法使えることがバレるかもしれない。そうなればここを逃げても俺を探してくる。下手すれば俺が悪魔契約をしていることと併せて闇魔法が使えることを全世界にばらまいて俺の居場所を強制的になくしてくる可能性もある。悪魔契約はまだエクレアの件で必要だったと言ってごまかせるが闇魔法は多分無理だ)

「どうする?」

エレボスは悩む

(影に潜らないとなると流石に追いつかれる可能性が高すぎる。影に潜れさえすればこの暗闇だ。簡単には見つからないだろう。どうする、、、待てよ!)

そして1つの名案を思い付く

「となると、、、ちょっと芝居をするか」

そう覚悟を決めるとエレボスは

「なんで聖騎士に悪魔契約の件で襲われて、さらに真逆の魔教司教にも襲われなければならないんだ!森を歩いていたらいきなり見ず知らずの聖騎士と魔教司教に襲われるってマジで最悪だ!」

フレデリカと初対面ということをアピールした

(これで俺がベルムート家とは全くかかわりが無いようにできる。これで最悪エクレアに助けてもらう時の障害がなくなる)

そして

「2人で勝手にやってろ。光魔法、シャドーゲート!」

使えもしない光属性の適当な詠唱を使って影に潜った

「き、消えた?!」

「さ、探せ!」

「光魔法だと?!」

それに魔教司教側は困惑を

「っ!、、、逃げるなエレボス!情報を得とくべきだったわね」

フレデリカはエレボスの考えを理解して歯を食いしばりながらもその考えに乗った

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