新たな旅の仲間

「はい。問題ありませんね」

「「ありがとうございます」」

関門官にそう言われギルドカードを受け取ったアリアとカエデはそう言ってアルベルの街に入って行った

「「、、、」」

そしてそこから少し歩き路地裏に入ると

「もういいよ」

アリアが肩に乗っていた小さな竜にそう声を掛ける

すると

「よっと」

竜がエテルの姿に戻った

「この街がごたついててギルドカード無しで通れないなんて想定外だったね」

「そうだね、、、完全に密入だな」

「バレたら再作首が飛ぶな」

3人はそう笑って話しながらも全員

((バレた確実に捕まる))

全員追われている身なので滝汗を流していた

「ひとまず、どうやらここでエレボスの目撃情報があったらしい。まずはギルドに行って聞き込みをしに行こう」

こうして3人はこの街のギルドに向かうのであった

「ギルドに行く前に私と少しお話しませんか?」

しかしそんな3人の後ろからそんな女性の声が掛けられた

「「っ!!」」

3人は一斉に臨戦態勢を取る

「白い騎士?」

その女性は全身を白い鎧で固めていた

そして

「「せ、聖騎士?!」」

聖騎士の装備を知っているアリアとエテルはそう叫ぶ

「聖騎士だと?!」

(聖騎士って一番下でも爵位持ち司教を平気で倒すような化け物だぞ?!)

そしてカエデは目の前の存在の脅威度を認識する

「ふふ、、、ひとまずこの街への密入で色々と詰めたけど、、、そこは良いわ。私は教皇直属部隊隊長所属中位聖騎士のミクロよ」

「中位聖騎士、、、エテル、倒せる?」

カエデがそう聞くと

「余裕で勝てる、、、だけど、その後のことを考えると」

「戦いは最終手段と」

「うん」

「え?えぇ?」

カエデとエテルの即時の判断にアリアは置いて行かれる

「、、、中位聖騎士様がわざわざ私達みたいな子娘3人に何の用ですか?」

「カエデ・サンモンジさん。アリア・サタナエルさん。エテル・アマテラスさん、、、私は貴方達の護衛と案内を頼まれてここに居ます。教皇直属部隊隊長にしてエレボス様の母親であるフレデリカ様の命により」

「「っ?!」」

「エレボスさんのお母さんから?」

「はい。異端の後継者からフレデリカ様に連絡がありそれを受けてフレデリカ様がエレボス様を探す上で必ず力になるとお考えになり。元々エレボス様はこの街の教会に捕らわれていたのですが脱獄されてしまって」

「脱獄された、、、」

カエデは聞かされた言葉に絶句した

「流石エレボス!」

エテルは聞かされた言葉に歓喜した

「いや、、、すごいわね?!」

アリアは聞かされた言葉に驚愕した

3人の少女はそれぞれ反応を漏らす

「フレデリカ様からはお三方をユグドラシルまで護衛するようにと言われていまして」

そばにいた聖騎士がそう言う

「ユグドラシル、、、お母様の先生が居る場所」

カエデは自身では到底理解できない領域の強さを誇る母親の師匠の住む場所だと息を飲んだ

「汚ら、、、精霊の輪廻の中心!」

エテルは聖騎士の前でとんでもない発言を仕掛けたがなんとか足止めてそう呟く

「孤児院育ちの小娘が行っていい場所なの?」

そしてアリアはそう呟いた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る