ハロルド・アンタレス
「まず私は現枢機卿のジン・アンタレスの息子です。現在5人いる枢機卿の中でも断トツで権威がある存在です。そんな父は幼馴染だったレストランの看板娘と結婚しその間に生まれたのが私です。ですが私が1歳の時に母は父を恨む者の犯行で殺されました。犯人は即座に捕まり処刑されましたが、父は私が同じことになることを恐れて私に幼少期から厳しい戦闘訓練を積まされました。いや、アレはもはや虐待の域ですよ、、、私が精神支配で父の心を知らなかったら確実に関係が終わってましたね」
「なるほど」
エテルはハロルドの凄惨な過去に顔を暗くした
「ただ実際、役だったんですよね。私が10歳の時に父と共に監査のために各地を回っていた際に襲撃を食らいまして、、、、私攫われたんですよ。ちなみに私をさらったのが当時9歳だったエルフィーだったんですよね」
「どこぞの物語ですか?」
「いや、実際ここから物語としか思えないことになるんですよね。私を攫ったのはとあるさびれた町を根城にしていた犯罪組織でしてね。その町の住人は支配下にあったんです。まぁ、過程は長くなるので話しませんが私その町の住人を奮い立たせて犯罪組織一掃したんですよね」
「、、、は?」
「その結果犯罪組織に襲われて貧困などに苦しんでた周囲に町や村も救えちゃって。犯罪組織のボスは私自ら倒しちゃったんですよ、、、しかもその辺の町村の復興も主導した結果、教皇様から直接叙勲していただいてついでに父の名義ですが本質的に私の領地が出来てしまったんですよね」
「、、、はぁ?!」
「まぁ、私としてはエルフィーを保護するいいバックストーリーが手に入ったので助かりましたね。まぁ、武勇と上に立つ素質を示した上に家柄のせいで教皇候補でもないのに支持されていて、、、推定ですが学生の7~9割の支持が私にあるですよね」
「は?!え??つまり4候補の支持者のほとんどが同時にハロルドさんを支持していると?」
「しかも学生の4~5割はアンタレス家の私ではなく私自身を支持しているというね、、、ただ私は教皇候補ではないので教皇には絶対なれません。なのでバルトルとエルフィーはお互いにお互いを教皇にしたうえで私に教皇業務をやらせようとしているんですよ。今は私が断固拒否していますからどうにかなっていますけど、、、私がそれを受け入れた瞬間、エルフィーに一気に支持が集まりますよ。バルトルはその武力と指揮力を生かすべきと考えられていますし、エルフィーの方がお飾りにしやすいのでで、、、」
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