エクレアによる尋問

「は?」

エレボスはエクレアの口から発せられた言葉に絶句した

「何を言っているんだ?」

エレボスは極めて冷静な声色でそう返す

「あー、シラをきるんだね」

それをエクレアは面白そうに笑う

「何でそんな結論になったんだ?」

「どうしてだと思う?」

「俺はハジメの部下じゃないから知らん」

エレボスは毅然とした態度でそう返した

(くそ?!何でバレてんだ?!おかしいだろ!)

しかし内心は混乱の極みにあり

{おい!ハジメ!なんか俺がお前の部下ってことがバレてんだけど?!}

ハジメに念話を飛ばした

その瞬間

キーン

「がぁ!!!」

(何だ?!頭が割られた?!)

突如頭をかち割られたような痛みがエレボスを襲った

「、、、はははは!!」

そしてそれを見てエクレアは大笑いした

「今日エレボスに出会う前にこの空間には念話した瞬間に自分に反射する術式を仕込んでおいたの、、、私の固有魔法、八咫鏡やたのかがみでね、、、ねぇ?エレボス今誰に念話しようとしたの?」

「っ!!!」

(嵌められた!!!)

エレボスは自身が完璧に嵌められたことに気がついた

「、、、ボスにだ。でも、ハジメじゃないぞ。この際言うが俺は一度魔国でハジメとやり合ったことがあるがその時にボスである百花も居たぞ?」

だが諦めない エレボスはそう返した

「闇魔法で分散したんでしょ?」

「あのな?闇魔法ってのそんなポンポン誰でも持ってるもんじゃないんだよ」

「確かに、、、アリスさんも魔国で闇魔法を持っているのは自分だけって言ってたわね」

エレボスの指摘にエクレアは反論しない

「ほら!、、、ん?アリスさん?」

悪魔教の長であるアリスの名前がいきなりエクレアから出てきた方にエレボスは驚く

「え?あぁ!私魔国とも取引してるのよ色々と」

「、、、は?そんなこと聞いてないぞ?」

エレボスは唖然とした

「あー、私と会った時のためのサプライズ用じゃない?」

「っ?!」

(あのクソ女装野郎!!)

エレボスはハジメに殺意を覚える

「それか、、、アリスさんのプライバシーの為かもね。私がアリスさんと仲良くなった理由ってアリスさんがとんでもなく生理が重いって話を聞いて、アリエラに頼んで生理の特効薬作ってもらって売り込んだからどから」

「はぁ?!!」

エレボスはとんでもないことを教えられる唖然とする

「昔は大変だったらしいわよ?ハジメさんが八咫烏で生理が始まる1日前に言ってその度に幼児化して逃れていたらしいから。ハジメさんも自分の闇魔法で生理を一時的に完全に止めてあげたらいいのに。人体の機能を一時的にだけ奪うって普通は無理でも闇の六大聖霊と契約してるんだし出来るでしょ?」

エクレアはそのことに気を留めずそんな疑問を口にする

「いや無理だろうな。それができるならメルトを一時的に女体化させることが出来ただろうから」

その答えをエレボスは口にした

「あー、そうなんだ。ところでエレボス?」

「なんだ?」

「あなた何でハジメさんが闇の六大精霊と契約してること知ってるの?」

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