フレデリカ=
「ということでエレボス。一緒に行きましょ!」
フレデリカがそう何一つ邪な考えを持たない笑みを浮かべてエレボスに言う
「っ!」
(どうする?!今まで俺を騙していた女を信じろってのか!)
「今までだましていたことは謝ります。でも賢いエレボスならわかるでしょう。私の本来の任務はベルムート家での情報収集だったうえに仮に生まれてすぐ保護してもその時はエレボスのことを調べられ、下手したら政治の道具ルートになりかねない。もちろん平和に良いルートに行けるかもですが人生を掛けたギャンブルはさすがにやばすぎる」
「、、、理解はできる」
(そうだよな。フレデリカは俺のことを思って、、、でも!)
「わかった。でも、、、姉さんだけはどうにかならないか?!」
エレボスがそう懇願するように言うと
「それは無理。さっきも言った通りあの子はもう悪魔信仰に染まり切ってます。私の教皇直属部隊隊長の立場でも庇いきれない。諦めてください」
「っ!!」
(どうにか、、、どうにかできないのか)
エレボスは歯を食いしばる
「、、、行くよ、エレボス」
そう言うとフレデリカはエレボスを抱きかかえた
「ふぁ?!」
「ふふ。幼いころはこうしていたんですよ?」
そう言いながらフレデリカは1歩2歩と歩く
「フレデリカは俺のことをどう思ってるんだ」
「命を捨ててでも守ると誓った大切な大切な息子ですね」
フレデリカはもちろんと言った様子でそう返す
「あれ?」
ふとエレボスは思う
「なー、フレデリカ?」
「はい?」
「さっき俺は今後セラフ神聖国の学園に行くんだよな?」
「ええ。良いところですよ」
「その後は俺の好きにしていいんだよな?」
確認するようにそう聞くと
「もちろん!聖騎士かエクレアの騎士か好きな方を自由に選んでください!」
フレデリカはもちろんと言った様子でそう返す
「、、、その2つ以外は?」
「え?」
「例えば、、、、そうだな、メーロン農家とか」
「え?それは私が守れないからダメですね」
フレデリカはもちろんと言った様子でそう返す
「、、、俺の未来はフレデリカの庇護下に居るしかないのか?」
エレボスは答えを聞きたくないといった様子でそう聞く
「え?もちろん。息子を一生守るのが親ですから?それに普通ならここまでしなくていいかもですがエレボスはアーデン魔国に狙われていますから」
フレデリカはもちろんと言った様子でそう返す
「っ!!」
ドカン!
その言葉を聞いたエレボスはフレデリカは吹きとばした
(お前!超激重過保護支配型義母じゃねえかよ!!)
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