フレデリカ
「は?」
その告白にエレボスは驚きという感情さえわかずにただその簡単な告白の意味が分からなかった
「え?いや、、、え?!えっと、、、フレデリカが姉さんを殺すように命令した、、、え?でも今襲ってるのは聖騎士なんだろ?なんで悪魔術者のフレデリカが、、、あれ?そもそも悪魔術式を一度も使ったことが無い、、、ん?どういうことだ?」
「何言ってるんですか。ここまで証拠があればわかるでしょ?私、聖騎士ですよ?」
「、、、ぇ?」
「そもそも、大罪司教が現れたのはまだ100歩譲ってありうるとして現れた結果発生する風が大罪司教に向けてなんておかしいでしょ?」
「あ!」
「今頃エリンも殺されているでしょうね。万が一を考えて隊長を向かわせましたから確実に死ぬでしょうね」
「、、、姉さんが。お、俺も殺すのか」
エレボスは震えながらそう聞く だが
「はぁ?それだったら今頃すでに殺していますよ。私はエレボスのことを実の息子のように思っているんですよ?殺すわけないでしょ」
フレデリカは笑いながらそう返す
「だ、だったら姉さんもだろ!姉さんが生まれた時から仕えてるんだろ!」
「エリンの教育は私あまり関わっていませんし、、、あの子はもう悪魔信仰に染まり切ってます。私の立場でも庇いきれません」
「私の立場?フレデリカ、お前何者だ?」
「そうですね。今まで一度として名乗ったことがありませんでしたね」
そういうとフレデリカは服を整えると
「はじめましてエレボス。私はセラフ神聖国聖騎士団教皇直属部隊・ホワイトリリー隊長フレデリカ・エルピスです」
そうはっきりと自分の所属と名前を、、、家名を告げた
「え、エルピスって、、、お前まさか、、、」
「お気づきの通り私は、現聖騎士団長、ボルティア・エルピスの姉、、、現最強の聖騎士ですよ」
「だ、だからか。3年半前にあんな簡単にエクレアが俺が帰るのを許したのは」
「ええ。エクレアに{エレボスは私が守り切る。そして悪魔から引きはがす}と約束したんですよ」
「ベルとの契約に異常が出たのはそう言うことか」
「正解です。それで過去の話はこれぐらいにしてこれからの話ですが、、、エレボス様はこれから私と一緒にセラフ神聖国に行き、私の養子として学園に行ってもらいます。その後は聖騎士になるもよし、エクレアの騎士になるもよし。ようは悪魔漬けだった日々からただの人生に戻るだけです。あのクソ共がエレボスの存在を隠していたので私も妹にすらエレボスの存在を隠しました。これで、エレボスの血筋を知るのは私とエクレアだけです」
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