ベルムート家の終わり

「や、山火事?!」

エレボスは唖然として燃え盛る場所を見る そして気が付く

「え?」

(山火事じゃない、、、屋敷が俺の家が燃えてる?!!)

ベルムート家の本宅が大炎上しているということに

「まさか大罪司教が襲ってきてたのか!!」

そう考え顔を青くしていると

「エレボス様!」

森からフレデリカが追いついた

「っ!燃えてる、、、やっぱり大罪司教が!エレボス様逃げましょう!このままじゃ見つかって殺されます!!」

そう言ってフレデリカは近づいてくる

しかし

「え?」

それは間に合わなかった

「違う!」

エレボスは見てしまった

「屋敷を取り囲んでいるのは魔教司教じゃない!騎士だ!」

屋敷を取り囲んでいるのが魔教司教の真っ黒な装備ではなくその反対の真っ白な装備の騎士だということを

「っ!あ、あの騎士は聖騎士ですね。大罪司教ではなく聖騎士が来ていたのですか、、、恐らく悪魔信仰がバレたのでしょう。どちらにしても逃げないとまずいです!」

フレデリカも気が付いたようでどっちにしろと言ってエレボスの腕を強引につかむ

「みんなを見捨てろって言うのか!」

「勝てるわけないでしょ。エレボス様だけでも逃げないと」

「そ、そうだ大罪司教が居るんだろ?!」

「私の勘違いでした。火災での風と間違えたんです」

「っ!」

フレデリカはエレボスの希望を握りつぶす

(メイド達ですらまったく勝てないってことは俺でも無理だ、、、死にたくない)

「逃げるしかないのか」

エレボスはフレデリカに従い馬車まで戻ろうとする

{幸い、俺はベルムート家ってことを知ってるのは姉さんとエクレアとフレデリカだけだ。ここで逃げれば俺は追われることは無い、、、そうだ!}

「フレデリカ!姉さんを助け行かないと!」

エレボスがそう言うと

「今頃学園にも聖騎士が向かってエリン様を殺しています。無理です」

フレデリカははっきりとそう言った だが

「いや!エクレアはエリンが俺の姉ということを知っているはずだ!殺されてない可能性も十分ある。行くだけ行くぞ!」

そう言ってエレボスは逆にフレデリカの手を引く だが

ぐっ

フレデリカはその場に立ち止まった

「何して、、、え?」

そしてエレボスがフレデリカの顔をみると

残念さと申し訳なさに顔を染めていた

「ど、どうしたそんな顔をして」

「、、、エリン様、、、エリンは殺されます。私がそう命令したので」

そしてそう言い放ったのだ

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