炉に火をともす
「待て!」
風に飛ばされたペンダントを追いかけるエレボスは森を下っていく
(元々少し山を登ってたせいでペンダントが転がってってる!それに風が継続的にひてるせいで加速してる)
エレボスは慣れ親しんだ森を走る
「この辺りは走りずらいんだよ!」
そう悪態をつくエレボスを後ろから
「ちょっと!エレボス様。待ってください!」
フレデリカが焦った様子で走る
「馬車で待っててくれ。さっきフレデリカが言ってた通り俺はこの森に入り浸ってるんだから戻ってこれる」
そうエレボスは言うが
「そうはいっても!」
フレデリカはそれを追ってくる
「そうか!だったら悪いけど着いてきてくれ」
そうしてエレボスはフレデリカを後ろにおいてペンダントを追いかける
そうして森をある程度進んでいったところで ふと
「え?」
再び追い風が吹いてきた
「さっきより風は弱いが、、、こんな変な風が吹くのか?いや、山降ろしの風と考えればおかしくは無いが、、、フレデリカ!」
「どうされましたか?」
「なんかこの風おかしくないか?」
「そうですか?普通の山降ろしの風だと、、、っ!?」
フレデリカは突然目を見開いた そして
「エレボス!!戻るよ!この風は大罪司教が来た時に発生する風。自分を吸い込むように発生するからこのまま進めば出くわす!だから」
そう焦った様子でそう言った
「なっ!」
(大罪司教だと?!まずい!)
大罪司教という自身の立場を考えれば死は免れないであろう存在に向かっているとフレデリカから伝えられ走る速度が落ちる
だが
{エレボスさん、悪魔に狙われているって聞いたからこれ!お守りです}
「っ!」
(あれは俺の宝物なんだ、、、)
「ごめん。それでも俺はあのペンダントが大事なんだ!」
ペンダントが自分の宝物だと強く思い再び全力で走る
「っ!許すわけないでしょ!アクセル!!」
フレデリカは魔法で一気にエレボスに近づき
ガシッ
「戻りますよ」
エレボスを掴んだ だが
「シャドードライブ」
シュ
「え?」
自分の影に戻ってその手を逃れた
「ごめん!俺は逃げれる。フレデリカのほうが危ないから戻ってて!」
そしてそう一気にペンダントへ向かう
「結構進んだな。このままじゃ家に戻りかねないな」
(にしても大罪司教か、、、冷静に考えてたかが伯爵司教殺しただけで来るのか?)
そんなことを考えながらペンダントを追い、あともう少しで追いつくといったところで
「ん?!明るい」
森の奥から光が見えた そしてペンダントがその光を反射して輝く
そして遂に
パシッ
「よし!」
ペンダントを掴んだ
「よし」
そして前を向いたエレボスは唖然とする
「は?」
炎が立ち上っていたからだ
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