2つの結末
「エレボス!!!!!!!」
「うぉ!10kmは離れてるのにここまではっきり聞こえるってどんだけブチぎれてるんだよ」
フレデリカの憤怒に染まった叫びを聞いてエレボスはそう漏らす
「にしてもフレデリカ、本当に俺の匂いで追ってきたのか」
(黒煙に入った時、、、風が俺の上半身に着ていた服を脱がして俺だけ道を逸らさせてさらに風で俺の匂いを消した。流石悪魔様だ、、、搦め手が上手い)
エレボスはベルの策に舌を巻く
「さて、、、これからどうするか。ヤマトに行って刀を研いでもらうかフレデリカか悪魔教団の本拠地の神聖国か魔国に行って隠れるか。でも、隠れたところで意味は無いな。ヤマトに行くか、、、ベルはどう思う?」
そう声に出してベルに聞くと
クイッ
鞘がエレボスの背を押した その方向は
「東、、、ヤマトか」
東のヤマトの方角だった
「ここならパリ港が1番近いな。近い分フレデリカが来るかもしれないが、、、早くいけば問題ないか。暴風は、、、今出すとフレデリカに捕捉されるな。シャドードライブで行くか」
そう言うとエレボスは影に潜って東のパリ港へ向かうのであった
同刻 エーテル王立学園
「ゴフッ!」
「はー、はー、しぶと過ぎるでしょ」
「え、エクレア、、、あなた、、、まさか聖騎士?!」
全身から大量の血を流しているエリンはエクレアに向けてそう言う
「違うけど?」
「そ、そんなわけ?!」
「悪魔契約者なら殺すでしょ?それがおかしい事?」
ところどころ崩壊した学園の中心に立つエクレアはそう整然と言う
「ち、、違う。あなたは聖騎士がこの学園に来たと知った時点で私に殺気を向けてきた。私が悪魔術師だって知っていた!聖騎士じゃないなら何で知っていたの?」
「師匠に教えてもらったのよ。先輩も知っっているでしょ?ベルムート家メイド長のフレデリカさんです」
「っ?!!!は?!!ゴフッ!」
エクレアの発言にエリンは唖然として血を吐く
「ふ、フレデリカが?!なんで?!」
「師匠は私の叔母なんですよ」
「叔母って、、、っ!まさか!!!聖騎士団長の姉?!」
「っ!そこまでたどり着くとは、、、すごいですね」
エクレアは驚いたようでそう言う
「待って!エレボスは?!」
フレデリカが聖騎士団長の姉、、、最強の聖騎士だということに気が付いたエリンは家にいるエレボスを思い出す しかし
「大丈夫ですよ。エレボスは師匠が丁重にセラフ神聖国に連れ帰るそうです。私もセラフ神聖国の教皇直下の学園に入るので一緒に暮らしますから。ま、エレボスのことはこの{異端の後継者}に任せて先輩は死んでください。弟の、、、エレボスの話は面白かったですよ」
そう言ってエクレアは剣をエリンの心臓に突き刺した
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