スモアとベルフェ
コツコツコツ
男はユグドラシルの神樹内を歩く
そしてとある部屋の前で立ち止まり
ガチャ
扉を開けた
「元気か?」
男が中に居た少女に話しかけると
「あ、、、えっと、、、ベルフェ」
スモアは嬉しそうにほほ笑んだ
「元気そうだな」
ベルフェも笑ってそう言う
だが
(こいつ吐いてるな)
内心は眉を潜めていた
「、、、フレンの奴、核使いやがったのかよ」
(フレデリカとフレイヤは固有魔法、フェルトの奴も権能で核汚染に対応したか、、、スモアも意識があったら対応は出来る、、、のか?)
「フレン、、、確実に記憶取り戻しかけてるよね?」
「だな、、、さてどうしたものかな」
ベルフェが頭を悩ませていると
「うっ!ベルフェあっち向いてて」
スモアがえずいた そして
「×××」
吐いた
「おいおい、大丈夫かよ」
そんなスモアにベルフェは近づく
「き、、たないから、、、近づかないで。大丈夫、すぐ治るから」
スモアはそう言うが
「今更だろ。何回お前の世話したと思ってんだ。俺その気になれば女への煩悩消せるようになったんだからな」
しかしベルフェはそれを無視して慣れた手つきでスモアの吐しゃ物を片付ける
「乙女心が分かって無いなぁ」
スモアは顔を赤らめてそう言う
「俺にそんなもの分かるわけないだろ。フタバやバハムートから女性関係気を付けろって言われたしな、、、懐かし」
「、、、」
そう言って窓から外を見るベルフェをスモアは呆れた様子でしかし愛おしげに見る
「っと。そんなことよりも早くお前を治さないとな」
「え?治すって?」
「色欲の権能の自然治癒なんて3日は掛かるぞ。その間苦しむ姿なんか見てられるか」
ベルフェはそう言うとスモアの体に触れると
「よっと」
「わぁ」
スモアの治療を始めた
「断烈支配で汚染された細胞を消して怠惰ノ王と豊穣支配でそれを回復。魔導支配と占星術でそれを援護してそれ全てを八咫烏でコントロールすれば数時間で完治する」
「怠惰ってやっぱり大罪能力はそこまでだけど他が合わさってとんでもないことになってるよね。その上、八咫烏、、、文字通り最強の固有魔法よね」
「間違いない。アリス様の完全な固有魔法に匹敵する」
「、、、勝てる?」
ふとスモアがそう聞くと
「無理。俺は絶対無理だし、、、ハジメでも無理だな」
ベルフェはそう返した
「え?ベルフェの方が強いんじゃないの?」
するとスモアは不思議そうにそう聞く
「、、、忘れてくれ」
「、、、了解。でも、、、そろそろ本当にアリスお姉ちゃんが本気で怒るよ」
「ぶっちゃけどんな感じなんだ?」
ベルフェがそう聞くと
「ベルフェのこと殺して、ハジメは、、、自室に一生に監禁だろうね」
スモアはそう答えた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます