燃え盛る館と結界

「くそ!かなり激しく燃えてるな」

(宝物庫から屋敷に出ることも考えると早くしないとな)

エレボスは素早く瓦礫や炎を避けて進む

道中には

「っ!みんな」

生まれてからずっと暮らしていたメイドの死体があった

「、、、ごめんな」

しかしそれをエレボスは何もせず素通りする

(傷を治したりすることは出来たかもだがそれをしたらがここに入り込んだことがばれちまうんだ。すまん)

そう心の中で謝罪しながら遂に子供のころから過ごしていた書庫にたどり着く

扉は開いていた  中では

「っ!」

(本は燃やさないって言う考えはないのかよ!)

本が燃え盛っていた

「こんだけ量があるなら多少持ちさっても大丈夫そうだな」

そう考えながら魔法関連の本棚へ向かう

「まー、そうだよな」

魔法関連の本棚の一番下の分厚い本は取り出されていた

(多分、宝物とかは全部持ってかれてるだろうな、、、刀は大丈夫だと思うが)

そう考えながらエレボスは宝物庫へ向かう

「闇を照らす光を。フラッシュ」

光をともしながらエレボスは進む

(最悪なのは刀の結界の前に聖騎士が張った結界がある場合だ。そうなったら結界が破壊できるかという問題と破壊した場合術者に悟られることになる)

そう考えながら階段を下っていくと

「っ!徹底的だな」

奥から光が見えた その光は

「うぉ、、、燃えてるね」

燃え盛る炎だった

「宝物は何も無いな」

そう言いながら刀があった場所に向かうと

「、、、予想が当たったな」

刀を取り囲むように見たことが無い結界が張られていた

(時間との勝負だな)

そう言うとエレボスは右手に闇の魔力を溜める

(悪魔術式と闇魔法の合わせ技、、、姉さんみたいに4属性は無理だが今俺が出せる最高火力で)

そして

「ロスト・バビロン」

ドカン!!!

結界とエレボスの右腕が激しくぶつかる

「っ!」

(クソ!破れない)

結界はエレボスの拳を防ぐ

(どうする?!どうにかして結界を)

エレボスは頭をフル回転させる  だが

(そうだ!をすれば、、、いや、やり方を知らない奴がやったら死ぬだけだ。魔法はもうどうもならないし、、、精霊術式を使うにも精霊との契約もないし、神聖術式も神印がない)

何一つ案が思い付かない

バチン

そして結界にはじかれた

「転生特典でもどうもならない、、、クソったれ」

エレボスは血だらけの右手を見ながら悪態をつく 

「神様に触れ合ってるんだし神聖術式使えないねえかな。神の慈悲を」

もはや投げやりにさっき見た神聖魔法を右手に掛ける

すると

「、、、え?」

きれいさっぱり治った

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