エレボス視点
アクア達がモラクスと闘う前
「ん、、、ん?」
アクアによって意識を刈り取られたエレボスは意識を取り戻した
「起きたの?」
「ここは?っ!アク
エレボスは先ほどの状況を思い出して場所の外に出ようとするが
「ダメ!」
エクレアがそれを止める
「このままじゃアクアが死んじまうんだよ!」
「エレボスが外に出て何が変わるのよ!夜盗を瞬殺できる程度じゃ伯爵級には勝てないわよ!」
「やってみなきゃわからないだろ!それにここで隠れてても何も変わらない!」
エレボスはそう反論するが
「やらなくてもわかるわよ!それほどまでに伯爵級は強いの!それに、、、あいつらの目的は私だけ。運が良ければエレボスは見逃してもらえるかも。ここからウェスタまでは人の足でも2日でつく。エレボスなら行ける。だから無駄な抵抗は辞めるのよ!」
エクレアは反論をねじ伏せる
「っ!」
(アクアもエクレアも見捨てて俺だけ生き残るってのか!)
エレボスは顔を大きくしかめる
「こんな闇夜だから最悪私が囮になれば一瞬ぐらい隙ができるでしょうからそこを逃げて。この暗闇ならわざわざ執拗に追ってこないでしょうから」
そう言ってエクレアはエレボスの前に出る すると
ガシッ
エレボスがエクレアの肩を掴んだ
「、、、諦めて。もう逃げ切る方法が無いの」
エクレアはそう言ってエレボスの方を向く すると
「ははっ!」
エレボスは笑みを浮かべていた そして
「騎士団の皆さんは無理だが、、、俺とエクレア、、、運が良ければアクアも一緒にここから逃げきれる」
そう言ったのであった
「ど、どうやって?!」
「今から見るものは忘れてくれ」
エレボスはそう言うと
「インビジブル、インディケーション、ファントム」
三つの呪文を唱えた すると
「え?私達?」
目の前にそっくりそのままエレボスとエクレアが現れた
「幻影だよ。ついでに俺達は今気配を消して透明化してる、、、今からまず静かにこの馬車から出る。そしてアクア達が負けたらこの馬車に注意が向く。そしたらその瞬間に生存者にも透明化と気配遮断の魔法をかけて全速力でここから森に入って逃げ切る。気配遮断で匂いも音も消せるからこれなら、、、俺達は逃げきれる!」
そしてそう説明した
「、、、なるほどね。これなら!」
「よし!外に出るぞ」
「うん」
アクアがモンスターに食われている時
「あいつら!!」
アクアが食い散らかせられるのを見てエレボスは憤怒に染まる
「あんな怪我、回復魔法か回復薬がないと死んじゃう!私は両方持ってないけどエレボスは持ってる?」
「固有魔法に回復魔法がある、、、それで!」
エレボスがそう言うと同時に
「っ!こっちに意識が向いた!行くぞ」
「うん」
ドカン
モラクスが馬車の外装を吹き飛ばすと同時に二人は駆け出し
「スリープ」
アクアを襲っていた獣を眠らせるとアクアを抱きかかえて
「ベルフェゴーラ!」
回復魔法を掛けながらその場から逃げるのであった
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