悪魔教団の組織図 〜司教になるまで!

ハジメの世界

「ってことなんだよ。嫉妬の大罪司教ってエモクロアのスパイなのか?」

明日から行動をすると決めたエレボスは路地裏の安い宿屋でメルトと同じ部屋で眠りについた

そしてアルベルを出てからの日課であったハジメの世界への精神転移を行いハジメに開口一番レヴィについての話をした

「違う」

そしてベルゼはそうはっきりと返した

「あれ?違うのか?」

「断言する。それは違うよ」

「そんな断言するのか」

「違うからな」

「じゃー、なんでベリアルは女王の身分証明書類を持ってたんだ?」

エレボスは首を傾げる

「暇な時に推理してみな。ひとまずエモクロアとアーデンは繋がってないそしてエモクロアにスパイは居ないということだけは言っておいてあげるよ」

そんなエレボスにハジメがそう面白そうに言った

「なら昼に話してた悪魔教団の内部構成について教えてくれ」

「おっ!そうだな!」

ハジメは面白そうに笑みを浮かべる

「まずだが悪魔教団の組織図はかなりシンプルなんだよ。下の立場から順に説明していこう」

「お願いー」

「悪魔教団の門を叩いた人間はまずただの教徒となる。教徒は教団側から何かしろとかしたからとかは一切言われない」

「ん?献金とか礼拝とか本とか信仰に必要な物を買えとかは?」

「献金するぐらいなら美味しい食べ物食べなさい。礼拝は自分が行きたい時に行けばいい。信仰は何もなくても捧げることができる。それでも欲しいなら普通に無償で渡す、、、アリスお姉ちゃんの言葉だ」

エレボスの疑問にハジメがそう少し高揚した声色で説明した

「なるほど」

(アリスを倒すと言っていても根本はアリスを救うため、、、それほど尊敬や好意を持ってるんだな)

そんなハジメの様子にエレボスはそう感じるのであった

「そしてその中で戦う覚悟を持った教徒が次のステージへ向かうこととなるんだよ」

「下位司教ってことか」

「いや、その前に司教として働くための知識や思考、技術などを身につけるための言わば見習いの役職、助祭って言う役職に就くことになる」

「ほへー、難しいな」

エレボスは厄介そうにそう言う

「簡単だよ。名前が多いだけで物事はシンプルだ。見習い期間の助祭を終えると次にアーデン魔国内で司教の仕事を行う司祭の役職になる」

「そもそも司教の仕事ってなに?」

「司教の仕事は信仰支援・治安維持・布教の3つだ」

「ん?治安維持?」

(この国か?それこそ司祭の仕事では?)

エレボスはふとそう疑問に思った

「あ、治安維持って他国でも行うぞ」

「は?なんで?」

世界の敵が世界を守っているという発言に首を傾げる

「アリスお姉ちゃんの目的は世界平和だからね。あとモンスターや犯罪者狩りしてれば自ずと司教が強くなるし社会貢献で悪魔教徒だってバレないから」

「なるほどな」

「話を戻すね。司祭での働きに問題がなくてある程度の経験が積めたらついに司教になる」

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