アヤメの演説とワァラクの処刑

3日後 ヤタガラス城・跡地

「ではこれより皇帝アヤメ陛下の名のもとに大罪人ワァラクの処刑を始める!」

そう建設された処刑台からイブキが宣言する

「「うぉー!!!」」

その宣言に民衆は狂喜乱舞する

この国を3年か蝕み続けた疫災を引き起こし国を滅ぼしかけた悪の死に皆喜ぶのは無理もない

「処刑の前にアヤメ様よりお言葉をいただく。ではアヤメ様」

イブキはそう言うとアヤメに場所を譲る

「さてヤマト皇国の子にして我が皇民達よ!まずはこの3年間の間よく耐えてくれた!本来であれば我が直ぐに解決しなければならなかったものを未熟で力もなかった我のせいで皆に苦労を掛けた」

アヤメの自身を卑下する言葉を聞いた民衆達の中で文字通り1人としてその言葉を肯定する者は居ない。彼女が皇帝に即位したのは9歳の時。そんな少女とすら呼べない幼いアヤメにどうにかしてくれと願う心は合ったが何もできないだろうと民衆は思っていた。しかしアヤメは3年間この国が悪魔教団に乗っ取られることを相手の意思もあったが防いだ。その功績はあれど落ち度はない。皆そのことを理解している

「だが今日この日をもって我はそのような皇帝とは決別する。我はこの国を守護する皇帝としてふさわしい力を得るため力を尽くす。我は歴代の皇帝を上回る強さと皇帝の器を手に入れ悪魔教団の思考に明かされたものも救いたい。そのために皆もこの国のために力を尽くしてくれ!」

「「うぉー!!!!!!!!!!!」」

アヤメの言葉に民衆は先ほど以上の歓声を上げた

その言葉に暗に悪魔教団のくみし反乱をした者たちも許すという意味が含まれてると察しながらもだ

「では、これよりワァラクの首を跳ねる!」

「「っ!」」

アヤメの宣言に民衆はは息を飲んだ

「さてワァラクよ?何か言い残すことはあるか?」

そうアヤメが聞くと ワァラクは

「殺せ」

そう短くはっきり言った

「わかった」

アヤメはそれを聞いて大剣を抜いた そして

スパン

ワァラクの首は落とされた

「うぉー!!!!」

歓声が上がる

そしてアヤメが首を晒そうとワァラクの首に手を伸ばした時だった

ボーッ

「っ!炎?!」

突如ワァラクの首と体が燃えだしたのだ

「「アヤメ様!」」

即座に控えていた侍やイブキが間に入る だが

「、、、燃えているだけですね。死んだときに晒されないようにと事前に術式を埋め込んでいたのでしょう」

イブキがそう言った

「用意のいいことだ。まー、良い。首は落としたのだからな」

そうアヤメは言うのであった

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