ヤマトノシンジツ
「なるほど」
死者蘇生の問題点を説明されたエレボスは納得した
(フレイヤさんの死者蘇生の方法は魂が死者の世界に行く前に回収してから肉体修復して戻してたから問題なかったのか)
そしてそう納得していると
{あと、フレイヤのやった死者蘇生モドキは普通に禁忌だから絶対に真似しないでね}
ハジメがそう告げてきた
「え?!」
{魂だけの存在が長期間現世に居たら変質して記憶や人格が壊れちゃうの。フレイヤは直ぐに蘇生してるいるから問題は無いけど本来は今のエレボス君みたいな事を長期でやれば大問題だよ}
「、、、え?!それって大丈夫なのか?」
エレボスが鬼気迫った様子でそう聞くと
{10年を超えた時点で見切りをつけた方が良いね}
ハジメはそう答えた
「わかった」
{蘇生しようか?}
ふとハジメがそう提案する
「、、、いや、それは流石に失礼すぎる。俺は勝者の特権で一目合わせるためだけにやったんだ。それ以上は、、、ワァラクから言わない限りはやらないよ」
エレボスはそう言った
話はエレボスがヤマトでワァラク改めロマノフの意識を刈り取ろうとした時に遡る
「お前いい子ちゃんぽかったからな。これから悪魔教団と戦うことになるだろうから気を付けろよ」
ロマノフはそう言った
「なるほどな」
ワァラクの小さな気遣いを受けたエレボスは
(娘の件で縛られてなかったらロマノフは悪に落ちなかったのかな?)
ふとそう思ってしまった
「あ、今ので本当に最後だ」
「そうかよ、、、もう助からないのか?」
「無理だな」
「そうか」
(娘の事とか心配だろうな)
「ということで気が向いたら俺の遺産は破棄しておいてくれ」
「りょうかーい」
そう言いながらエレボスはロマノフのペンダントを握りしめる
「にしても俺達の戦闘の余波で色々と巻き込んじまったな」
ロマノフは少し後悔する だが
「大丈夫だ。周囲の人達はアヤメに避難させるように言っておいたからな」
「っ!よかった、、、俺が負けた今死者は無駄になったからな」
ロマノフは安心した様子で息を吐く
「、、、」
(こいつがやったことは許されることじゃ無い、、、でもこのまま殺して良いものなのか?、、、俺はロマノフに勝った。この国を救った。だったら少しぐらいのわがままは許されるんじゃ無いか?俺はどうしたい?)
エレボスはそう考えると
「さて」
エレボスはどうにか体を起こしロマノフに近づく そして
「ソウルイーター」
ロマノフの魂を自身に取り込んだ
「え?」
ロマノフは驚愕の声を上げた
そうしてロマノフとの戦闘は決着した
(せめて娘に会わせる!)
そうエレボスに心を決めさせて
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます