バランと大司教
「よし!到着」
「相変わらずきれいな街だなー」
アリアとおじさんはバランの街に辿り着いた
「俺は当分この街に居るから何かあったら訪ねてくれ。それじゃー」
「ありがとう!!」
こうしてアリアとおじさんは別れた
「さて大教会に向かいますかね」
そして教会へ向けて歩き出した
「ん?アリアじゃねぇか!」
「おっと、爆発孤児様じゃないか!」
「引っ越しの下見か?」
街を歩いて居れば至る所からアリアへ声が投げかけられる
「誰が爆発孤児よ!引っ越しはする気ないよ」
そんな声にアリアがそう返す
「それならなんで来たんだ?」
「院長から手紙を大教会に届けるように頼まれたんです」
「あー、、、なるほどな。アリアは教会嫌いだからな、、、頑張れ」
アリアの目的に周囲の人間は同情の目を向ける
「司教はまだ良いんですよ。少し傲慢なだけで、、、問題は大司教ですよ、無駄に知恵が回るせいで私の上げ足を取ってきて、、、」
アリアはいらだった様子でそう言う
「はは。でも大司教様の賢さに何度も俺達は助けられたからな。飢饉とかも事前に防いだりできていたからな」
「一時期は悪魔の力で未来を知ってるんじゃないかって噂が立っていたからな。憤怒の鉄槌事件の後始末が決め手で大司教になったりしてるからな。丁度その時に前の大司教が亡くなったたこともあるが」
「悪魔術者だったらあの賢さも納得ですね」
アリアはそう言っていると
「悪魔術者が大司教だったら大問題だな」
「っ!」
背後からそんな若い男の声が聞こえた
「「ビ、ビリアン大司教様!」」
その正体はバラン大教会の長であるビリアン大司教であった
「あー、お久しぶりです大司教様」
ビリアンを見てアリアは冷たい目線を向けながらそう呟いた
「ああ、久しぶりだなアリア。元気そうで何よりだ、、、それで?俺のことが大嫌いなアリアが何でここに?」
そんな冷たい目線にも慣れた様子でそう聞くと
「院長から手紙です」
アリアはそう言って手紙を渡した
「手紙?」
ビリアンは手紙を受け取るとその場で見る
「中身何なんですか?」
「、、、なるほどな。だったらどっちに転んでも問題なさそうだな。アリア教会に来てくれ。渡すものがある」
手紙を読んだビリアンはそう言った
「え゛?」
「そこまで重いものじゃないから帰りの邪魔にはならないはずだ、行くぞ」
「はいはい」
そうしてアリアとビリアンは教会へ行くのであった
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