ダイモンジ城
「城門を開けろー!」
カエデがそう叫ぶと
「カエデ様?!じょ、城門を開けろ!」
城壁の上に居た見張りがそう叫んだ
「うぉ!すごいな」
「さっきからそれしか言ってないわね、、アヤメ様が住まわれているお城はここ寄りをはるかにすごいんだから」
カエデがそう言うと同時に
ゴゴゴゴ
城門が開いた
「カエデ様!今までどこに?!」
城壁の中に入ると同時に和服に身を包んだ初老の男性がカエデにそう言って来る
「お母さまを助けるための方法を探してエーテル王国まで行っていたんだ」
「なんですと!そのような危険な行動はあれ程」
「あー、爺やのその言葉は聞き飽きた、、、それでお母様の容体は」
「、、、日に日に悪くなっておられます。今では起き上がることすら困難に」
「っ!そんなに!」
カエデの顔に焦りが出る
「エレボス!悪いが先にお母様の治療を」
「ああ、、、できることは何でもする」
「そちらの少年は?」
「エーテル王国で何一つお母様を救う方法が見当たらずヤマトに帰ろうとしたところクラーケンが居て帰れずにいてな。この少年、エレボスもこの国に用があったらしく私の船に乗せるかわりにクラーケン討伐の手伝いをしてもらったんだ」
爺やの言葉にカエデはそう言う
「なんと!この少年がカエデ様の助けに」
「助けどころか1人でクラーケンを倒してしまった。その上お母様を治せるかもしれないそうだ」
「っ!それはなんと!馬や荷物は私共が。お2人は奥様のところへ」
「ああ。頼んだぞ。エレボス着いてきてくれ」
「ああ」
そうして2人は城に入るのであった
「広いな、、、この城には何人住んでいるんだ?」
「お父さまとお母さま、そしてその子供が私含めて5人。あと家臣が40人だ。と言っても数人お母様と同じ病にかかっているが」
「5人兄弟なのか」
(戦国時代もそんな感じだったもんな)
「お母さまは天守閣で病魔と闘っている」
「それも今日で終戦だ、、、お母さんの勝ちでな」
「ああ!」
そう話していると
「この上にお母様が」
中央階段を前にカエデがそう言う
しかし
「「カエデ様?!」」
「説明は後!通してもらうわよ!」
「お、お待ちください!感染する危険性があるからと奥様と旦那様以外はこれより先に入らないようにとご命令を!」
「ましてや客人など!」
階段前に2人の刀を腰に差した男がカエデを止める
「この少年ならお母様を治せるかもしれないんだ!」
「し、しかし」
カエデと守衛が言い合っていると
「、、、まー、たんこぶできるぐらいで済むだろ」
エレボスがそう言って守衛の2人を見た
すると
バタン バタン
「え?」
守衛の2人が眠るように倒れた
「眠っただけだ。安心してくれ、、、行こう」
「ああ!」
そうして2人は走って行った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます