馬上での会話

「うぉ!速い!」

「しっかり捕まっててね」

エレボスとカエデはカエデの家へ向かっているのだがそのために2人は

「今まで乗った馬よりも格段に速い」

馬に乗って走っていた

「この子はこの国の平均的な馬だけどそれでもエーテル王国の俊馬と言えるレべルだからね」

「へー!」

(俺1人とかエクレアを俺が抱きかかえたりならベルの力で馬使わずにいた方が速けどそれ以上だと馬が居ないとキツイかもな)

そんなことを考えながら風景を見ていると

「、、、懐かしいな」

ふとそんな言葉が漏れる

(転生前の記憶は知識しかないからな、、、でもこの風景は消えてないな)

そんな心象に浸っていると

「ところでだ」

カエデがそう切り出してきた

「エレボスはお母様のこと治せると言ってたが具体的にどうするんだ?」

「まず呪術の類だったら俺の固有魔法でどうにかなる」

「固有魔法を持っているのか、、、いや、あの強さだったら持っていて普通か」

「悪魔がとりついているならもしかしたらその悪魔自体を食い尽くせるかもしれない、、、ただこっちは俺自身力の把握ができて無くてな。できる条件が分からない」

「なるほどな、、、希望があるだけ十分だ。仮にできなくても気にしないでくれ」

「ああ、、、まー、最悪」

(俺を餌にフレデリカをこの国に連れてこれればどうにかしてくれるかもしれないな)

「それにしても、、、外界の繋がりが薄いはずのヤマトにまで悪魔教団が居るなんてな」

「悪魔教団、、、確か世界に悪魔を広めるためには何でもする最悪の組織で北のアーデン魔国を治めているんだったわよね?」

「ああ。そして俺は3年前に敵対して狙われてるんだ」

「神聖教会だったよな?そこに助けを求められないのか?」

カエデがそう聞く

「俺の育ての母親が現最強の聖騎士でな、、、俺のことになるととんでもない過保護になって俺に自由が無くなるからそっちにも頼れない、、、俺みたいな子供に降りかかる苦難じゃないよ、、、神や悪魔に願う人の気持ちが理解できるよ」

「目が死んでるわね、、、あ、見えてきた。あれが私の家よ」

「え?、、、え?!」

エレボスの目線の先には

「お、お城?」

まさしく戦国時代のお城だった

「サンモンジ家代々受け継がれる城、、、ダイモンジ城だ。桜並木がきれいだから見てくれ」

「お、おう」

(さすがこの国の公爵級のお家柄だ、、、すごいな)

エレボスは唖然としながら城に入るのであった

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