騒乱の始まり

「「は?」」

余りに唐突な言葉にその場にいた全員が困惑した

「どういうことだ?」

レヴィがそうサタに聞くと

{エモクロアの吸血鬼がエレボスと共にベルゼを脱獄させました。その時にロンドという男の転移石が使用されたことがわかりました!}

サタはそう返した

「、、、ロンドはどこ行った?」

レヴィが周囲に居た007にそう聞くと

「「トイレ行くって、、、」」

そう返答が帰って来た

「、、、探知サーチ

レヴィが魔法でロンドを探す その結果

「周囲200kmにロンドは居ない、、、やられた!」

「嘘でしょ?!」

「先輩が!?」

「「ろ、ロンド様が?!」」

空間が阿鼻叫喚の渦に包まれる

{ひとまずこの後すぐに会議しますのでレヴィさんとベリアルさんは遠隔で良いので参加を!では}

そうして通話は終わった

「「、、、」」

「その、、、俺はロンドのことをあまり知らないんだがどんな奴なんだ?」

レヴィがそう聞くと

「戦闘力は君主司教ながら王司教を超えてる。権能は空間支配・植物生成・鉱物生成も3つ。固有魔法は絶対収束。効果は引き起こそうとした事象を絶対に起こす効果。空間転移が使えないなん本来ありえない話だったけどあの吸血鬼が相手ならあり得るって考えちゃった」

フェルトは悔やむようにそう返した

「バカ強くないか?しかも権能の内あと2つはそこまで戦闘向きじゃ無いだろ」

レヴィが戦々恐々と言った様子でそう言う

「しかも元007の団長、、、魔国の情報を相当量持ってかれた。007の顔がバレてるのもキツイ」

「、、、カタリナに笑われること覚悟しろよ」

「笑われるで済むと嬉しいな」

「、、、クソ!」

こうして魔国史上2度目の大規模な反乱が起ころうとしていた






{ということで俺はこの後会議でごまかしてくるからそっちは宴会の用意を頼む}

「了解ー、遅かったら先に始めてるからー」

こうしてこちらの通信も終わった

「冥土茶屋の初期メンバー全員揃ったな」

そして後ろを振り向きそうエレボスは言った

「そうそうたるメンバーだな」

救い出されたメルトはそう呟く

「最弱が大罪契約者だからなぁ、、、それ最弱ですら王司教なら勝てるだろう戦力持ち。バケモンだな」

白髪白眼の少年はそう呟く

「カルトは、、、相変わらず元気だな」

「というかあっさり死んだはずの勇者が居る事の説明が全くないことが驚きなんですけどね」

花の紋章が浮かんだ目でメルトはカルトを見る

「まさか魔教司教として生きていたなんてな、、、007の元団長として知らなかったことが恥ずかしいな」

「バレないようにしてたからな」

「3人とも準備手伝ってくれ!」

「「おう!」」

こうしてむさくるしい男の祭り会場が作られるのであった

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