都市 フェニエル
「よし!ファニエルが見えてきた」
モンスターからの逃走を経て、頂点に太陽が昇り切る前に都市ファニエルが見えてきた
「おお!」
(あれが都市か!でかいな)
エレボスは嬉しそうな顔だ
「都市に着いたらどうするんだ?」
「この夜盗をギルドに引き渡します。それの報奨金を使って今日は都市で過ごして夜は宿で寝ましょう。馬も休ませないとですから」
エレボスの質問にアクアはそう答えた すると
「結構並んでますね」
そう呟くエクレアの目線の先には城壁前に並ぶ数百人の列があった
「うわ、、、めんどくせー」
それを見てエレボスもそう言う
「私の名前出して並ばずに通りますか?」
「いやー、、、あまりバレたくないしなー」
二人がそう話していると
「そんなことしなくても大丈夫ですよ」
アクアはそう言って列の最後尾にいる衛兵のところまで馬車を進める そして
「衛兵さん。盗賊を連れているからギルドへの連絡と優先通行許可お願い」
そう言った
「なんですって?!盗賊はどこに?!」
それを聞いた衛兵は焦った様子でそう聞く
「荷台に」
「どれどれ、、、っ!こいつらは!」
「知っているの?」
「ここ最近問題になっていて、、、とある貴族令嬢を誘拐した疑いすらあったんです。今、その家の兵がこの都市に居るんですよ!一先ず今は!」
そう言うと衛兵は腰に付けた黒い筒状の物に火をつけ天に掲げた すると
キューン!!
甲高い音とともに黒い煙が勢いよく空に上がった
「盗賊や重症人などを連れている場合は優先的に壁内に入れる優先通行許可が下りるんです。そして衛兵達は信煙弾の色で状況を伝えるの。黒が盗賊、赤が災害・敵襲、白が味方兵の到着、緑が重病人などですね」
「「へー!」」
そんな話をしていると
「こちらへどうぞ!」
馬に乗った衛兵が案内をしてくれた
「ありがとう。行くわよ」
そうして3人は都市に入るのであった
ギルド前
「こいつらが捕縛した奴隷とリーダーの首。残りの4人は森でモンスターに食い殺されたかと」
ギルド前でギルド職員が書類を見ながら見聞していく そして
「間違いなく本物ですね。お手柄ですよこれは!」
職員は本物の指名手配された盗賊だと理解した
「よかったわ。それにしても貴族令嬢を攫ったって聞いたけど、、、どこの令嬢?」
「そこは秘密でお願いします」
「わかったわ」
そんな話をしていると
「盗賊が捕まったってほんとですか!」
馬車の後ろから完全武装の騎士十数名が現れた
「あ!エランさん。はい!この方が」
「ありがとうございます。私はエランというとある貴族の騎士団の分隊長をしてるんですが、、、その貴族の次女が誘拐されてしまっていて探していたんです」
エランと名乗った騎士はそう言ってアクアに感謝を告げると
「おら!」
「ぐふぇ!」
夜盗の腹を蹴って力づくで起こした そして
「エクレア様を誘拐したのはてめえらか!」
そう言ったのであった
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