モンスターからの逃走劇

「さて。野郎ども!やっちまうぞ!」

「「おう!」」

まず夜盗五人がアクアに襲い掛かって来た

「はー、ベルムート家のメイドの朝の動きよりも遅いとは」

それをアクアは

シュ シュ シュ

「「なっ!」」

軽々避け

「スプライトボルト」

ドカン

水と電気の砲撃を5人目掛けて放った

「「ぐぁ!」」

その一撃で夜盗5人は意識を刈り取られた

「さて、、、サッサと終わらせていただきますよ」

そしてそのままアクアは

「スプラッシュブレイド」

スパン

「がぁ!」

夜盗頭の首を跳ねた

「「お、お頭!!」」

それに下っ端夜盗4人は恐れおののいて

ビュン

森に走って行った

「「つ、強い」」

(闇魔法なしじゃ勝ち目無いぞ、、、うちのところのメイド強いな)

二人がアクアの強さに唖然としていると

「っち。今追いかけるのはまずい、、、しょうがない。二人とも馬車に乗ってください!森を抜けますよ」

アクアは逃げだされたことにイラつきながらもそう二人に言って、辺りの道具と夜盗を馬車に詰めた

「今から?ここで野営するんじゃなかったのか?」

エレボスが不思議そうにそう聞くと

「そっか!モンスターは戦闘音や血の匂いによって来ることがあるの。戦闘音どころか血の匂いまで出してるから早く逃げないと!」

エクレアがそう答えた

「なっ!」

(そう言えば森でモンスター狩ってると後半ドンドン来てたな。そう言うことか)

エレボスも実体験からそのことが真実だと気付き

「すまない、アクア。頼む」

「わかりました!できる限り安全

「「「ぐぁぁ!!!」」」

男達の叫び声が聞こえた

「かなり荒い運転となりますので、、、お気をつけて」

ビュン

そうして夜の逃走劇が幕を開けた



「エレボス様!後ろからどれくらい来てますか?!」

「数十体!どんだけいんだよ!」

3人と捕縛した夜盗がのる馬車の後ろには狼やら熊やらのモンスターが数十体追ってきていた

「いくらなんでも多すぎますね、、、この時期だと、冬眠明けのモンスターが目覚め始めてるのでそれでしょう」

「厄介だな、、、こうなったら!」

「何する気なの?」

エレボスは馬車の後方に立つと

「エアスラッシュ」

スパン

魔法を放った

「グェ」

魔法は前歩を走っていた狼に当たり狼は絶命した そしてその死体によって邪魔されたモンスター達の動きが鈍った

「よし!」

だが

「グラァ!」

「嘘だろ!」

あまりの多さに焼け石に水状態だった

「くそったれ!」

(どうする?このままだと追いつかれるぞ、、、闇魔法使うしかないか?)

エレボスがそう考え悩んでいると

「私がやるわ」

そう言ってエクレアが馬車の後ろに立った

「え?水魔法でこれどうにかなるものなのか?!」

エレボスが怪訝な目で見ると

「私、、、魔力量だけなら自慢できるから。オーシャンブラスト」

そういうとエクレアの前に魔法陣が現れそこから

ドカン!!

「なっ!」

大量の、、、まるで海のような量の水が勢い良く打ち出され

「「グァァ!!」」

モンスター達が一気に押し流されていった

「す、すごい」

「よし!このまま抜けます!」

そうして夜の森も馬車は走って行くのであった



???

「まさか、、、あの子娘は?!騎士司教様に報告を!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る