二つの出発
「どういうこと?」
「そのままだ。俺が金を融資する」
「いや。そんなお金あるわけ、、、っ!まさか!」
「盗賊潰して奪った金がたんまりとあるんだよ」
エレボスは笑みを浮かべてそう返した
「、、、メリットは?」
エクレアは空気を入れ替えてそう聞く
「まずは、エクレアとの関係の構築。公爵家の令嬢ではなく、エクレア個人との関係が欲しい。正直、この家に居て俺知り合いが皆無なんだよ。それにエクレアの発想と経営力を見てみたいそれがメリットだ」
「、、、なるほどね」
エクレアは考え込む そして
「わかった。私としてもうれしい話だしその話受けさせてもらうわ」
そう決断した
「サンキュ」
「それでいくら出せるの?」
「大体金貨2000枚ぐらいあるぞ。宝物もあるけど、、、価値がわからん」
「、、、1500枚あれば十分よ。どんだけ持ってるのよ。下手な貴族の資産よりもあるよ」
「そうなのか、、、じゃー、そっちの家に着いたらお金渡すよ」
「わかったわ。それにしても、、、エレボスは思い切りが良いわね。私も人のこと言えないけど、エレボスはそれ以上よ」
エクレアはあきれたように言う
「チャンスを逃したくないだけだよ」
(せっかく異世界転生したんだからね。楽しまなくちゃ損だからな)
「なるほどね。私も来年から学園生だからね、、、頑張んなくちゃな」
「え?12歳からだろ?」
エレボスが驚いた様子でそう聞くと
「私11歳よ」
エクレアはおかしそうにそう言う
「え?」
(見た目多めに見ても小3だろ!?)
エレボスが唖然としていると
「小柄なのよねw顔も小さいから可愛さが出るからいいんだけどね」
エクレアは面白そうに言う
「まじか」
「逆にエレボスは何歳なの?小柄だけど頭いいし、コミュニケーション能力もあるからわからなくてねー」
エクレアはからかい交じりにそう聞く
「えー、8歳」
対してエレボスは実年齢ではなく今年なる年齢を言う
「、、、そうなの?」
「うん」
「そっか、、、すごいね」
「本読みまくってたからね」
そんな感じで二人は雑談をするのであった
「さて、、、行くか」
「お願いします」
「家は頼んだぞ、フレデリカ」
「本当に私でなくでよろしいのですか?」
フレデリカは心配そうにそう言う
「冷静に考えたら俺かフレデリカが残らないとダメだ」
そう当主不在なのに次期当主とメイド長が一緒に消えるのはまずい。その問題を解決するためにねフレデリカは残していく
「安心してくださいませ。メイド長、私が責任をもって連れていきますから」
「お願いね。アクア」
アクア、ベルムート家のメイドの一人で水と雷の適性を持った戦闘型のメイドだ
「はい。では」
そうしてエレボスとエクレアはヘルメス領まで向かうのであった
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