出会い

(エテルちゃん凄い警戒してる)

アリアはエテルがフレデリカを見て警戒していることを察する

「そんな警戒しないでよ。別に悪魔信仰者だからって殺す気は無いわ」

そんな中エテルにフレデリカは笑みを浮かべてそういう

「エレボスがあれほど恐れている人間を前に警戒をとかとは無理がすぎませんか?」

聖騎士としてだけでなく個人としてのフレデリカを警戒しているエテルは警戒を緩めない

「そっちの方面は弁明が出来ないわね」

フレデリカは笑みを浮かべているがエテルから一切目線を外していない

「そこの点は私も非難の意を表明しておきますよ」

(え?カエデちゃん?!)

カエデもフレデリカのエレボスへの対応についてはよく思っていないようでエテルにの言葉に追随した

「母親というものは子供に対してだと暴走する物なのよ。それで?エテルちゃんは魔国でエレボスと出会って共に戦ったのよね?」

フレデリカがそう聞くと

「ええ。とても強く戦略を練る知恵もあって流石は異端の聖剣様の息子だと残念ながら認めざるおえませんね」

エテルは嫌そうにそう返した

「そしてその後魔国で別れてエテルちゃんはヘルメス邸に落ちて紆余曲折あって私の弟子にコテンパンにされたと」

「喧嘩売ってるんですか?私こう見えて王司教様を軽く倒せる実力はありますよ」

エテルが顔を引き攣らせてそう言うと

「私に勝てるの?」

フレデリカは余裕そうな笑みを持ってそう返す

「あなたは無理でも、、、あなたのお仲間はどうでしょうかね?」

しかしエテルも負けじとそう返す

「、、、どうやら一度立場をわからせる必要があるようね?」

そしてフレデリカが先に折れ、剣の柄に手をかける

「こっちのセリフですよ!」

そしてエテルも双剣の柄に手をかける

「「っ!!」」

(マズいマズいマズい!!エテルちゃんはとんでもなく強いし、この人も絶対強いじゃん!ぶつかったら大惨事になる!!)

アリアはこのまま何もしなければ大惨事になると考え顔を青く染める

「「はっ!!」」

そして2人がほぼ同時に剣を抜き切り掛かった

(やるしかない!)

キン キン

「「え?」」

アリアは自身の肉体の時間を止めて2人の剣を素手で受け止めた

「2人ともやめてください!」

そしてそうアリアが言うと

「っ!」

それにエテルは憎々しそうに

「っ!!!」

フレデリカは驚愕の声を上げた

「っち、わかったよ」

そしてエテルは剣を鞘に戻した

(肉体時間の停止ね、、、冷静にならないと)

「え、ええ」

そしてフレデリカも戻す

「えっと、フレデリカさん、、、でいいのかな?これからどうするんですか?」

(話が収まってよかった)

「え?えっと、、、まずミクロ達とはここでお別れね。師、、女王からの圧力で聖騎士を動かすなって言われててね。私は母親だからという理由で行く。そしてあなたたちと偶々出会い同行しているという形式で行くわ。私の通行許可証ならそれでみんなもいける」

フレデリカがそう答えると

「それでいいの?」

エテルは怪訝そうな顔

「あー、お母さまの親友だ、、、」

カエデはあきらめの顔でそう呟いた

「フフ」

こうしてフレデリカ達はハイドの街を出るのであった

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