その時の心情1
「それで、色々と事件が会って話を聞けなかったけどカエデちゃん達は何故ここに?」
メーテリアがそう聞く
(さて、、、頼むから穏便に終わってくれ)
「二つ理由があって、一つはアリアの光魔法についてフレデリカさんに色々と教えてもらいたいのと、、、もう一つがこれなんです」
カエデはそう言い自身の刻印が刻まれた眼を見せた
「眼?特に変わりは、、、え?!!」
「なっ?!!」
「嘘でしょ?!!」
そしてヘルメス夫妻とエクレアは大きく驚愕した
(エクレアすら驚くものなのか、、、あのエクレアが)
カエデはエクレアすらもこの目を見て驚愕していることに驚く
「え?お母さん!あの眼って、、、」
エクレアがメーテリアに確認すると
「間違いないわね、、、嘘でしょ」
メーテリアは認めた
「まさか生きている内にこんなマジかで見ることになるとはな」
バロラントはただ驚いていた
「私とアリアに花の紋章が眼に出たんです、、、それをバランの大司教に見せたらメーテリアさんを訪ねろと」
(そんなに驚くようなものなのか?これ)
「なるほどね」
メーテリアはそう言うと
「その眼の刻印は勇者の刻印って言ってね、勇者と勇者の仲間に刻まれる花の紋章なの」
二人の疑問答えた
「「え?!」」
その言葉にカエデ・アリア・マカロンは驚愕し
「っ?!!」
エテルは驚愕と同時に少しの恐怖を覚えた
「ゆ、勇者?!」
「私達が勇者かその仲間、、、嘘だろ」
二人がそう呟いていると
「十中八九、二人は勇者の仲間だろうな」
バロラントがそう言った
「「え?」」
「勇者は恐らくエレボス君だろうからな、、、魔愛の勇者って聞いたことないか?」
バロラントがそう聞くと
「あっ!そういえば新聞でそんなの見た気がする」
アリアが少し前の記憶を思い出した
(カエデさんの探している人、、、そんなすごい人だったのか)
「魔愛の勇者なんていう不自然な名前、、、完全にそっちでも予言があったわね」
「予言?」
アリアが首を傾げる
「予言、、、あっ!フレデリカさんがエクレアのことを予言の子って言ってたな」
そしてカエデは思い出した
「それよ。勇者なんて確実にソフィア様の予言に出るはず。フレデリカお姉様がこないだ来た時に言っていた匂わせはこれだったのね」
そしてメーテリアは頭を抱えた
「ひとまずフレデリカお姉様に連絡とってくるわ」
そして部屋を出て行った
「勇者、、、勇者かー。凄いことになったなー」
アリアがそう呟くと
「ところでエテル君とアリア君」
ふとバロラントがエテルの名を呼んだ
「「はい?」」
「2人とも美しい白い眼だな」
「「え?」」
(ナンパ?)
いきなりナンパみたいなことを言われてその場にいた全員が絶句した
「、、、いや?!口説いているわけではないぞ?!」
それを察してバロラントが鬼気迫る様子でそう否定する
「そのだな、、、二人の眼はセラフの上層部や勇者本人に関係する人間にしか発現しない特殊な眼だ、、、なんで二人が持っている?」
そしてそう言った
「え?」
「は?」
二人は驚愕する
(え?私ってそんなに特殊な血筋なの?)
「二人ともご両親の顔は分からないんだったな、、、正直言ってかなりの闇がそこにあると俺は考えている。妾の子とかそう言う、、、すごく酷な話なことは理解しているが、、、これは今後君達に降りかかる大問題だ。白眼自体は珍しくないがそこまで輝く白眼はそれ以外ありえないからな、、、最悪とんでもない問題に発展しかねない。一人は大罪司教に育てられた可能性があって、一人は魔教司教が運営していた孤児院の出身。正直まずい」
そんな二人にバロラントはそう説明した
「あ、アリス様と同じ白眼だって喜んでたのに、、、そんな忌まわしい目だったんだ」
エテルは片を落とし酷く落ち込んでいた
「エテルちゃんが頑張ってそう言う背景を壊せばいいんだよ!頑張って!」
そんなエテルをマカロンが励ました
「私、、、生きてるだけで問題を引き起こす疫病神なのかな?」
(カエデちゃんも巻き込んじゃったし)
アリアも酷く落ち込んでいたが
「安心しなさい。問題が起こっても私が切り裂いてあげるわ」
カエデがそう励ました
だが
「残念だがそんな甘い話じゃないぞ」
バロラントはそうはっきりと言った
「セラフ神聖国関連の祝福、、、いや、もはや呪いだな。呪いは運命を決める。白眼持ち自体でもかなりの強制力だ。出どころ不明ともなると正直、、、それに勇者の刻印となると、、、もう逃げるのは無理だ」
「「っ!!」」
「それに、、、カエデ君は特に状況が悪すぎる」
「え?」
(私?)
いきなりの言葉にカエデは虚を突かれる
「ヤマトへの神聖教の促進がとんでもなく難航しているんだ。正直、カグラさんが間に居なければ争いになりかねないほどに」
「え?!」
(アヤメやお父様何してるんだ?!お母様がどうにかしてるって、、、え?)
カエデは自国の、、、自身の身内の行動に絶句する
「カエデ君が勇者の仲間となると、、、セラフとヤマトの橋渡しの象徴になることになる。それはつまりカエデ君の動き一つで世界情勢がひっくり返りかねないということだ」
「、、、っ」
(私が下手に動けばヤマトの立場を荒らしかねないってことか)
カエデは自身の立場を知り絶句する
「まー、運命という道も未知であり満ち足りた人生を歩むことは可能だ。あまり気にしないでくれ」
そうバロラントは言うのであった
ガチャン
そして同時に扉が開き
「三人とも良い知らせよ。エレボス君とフレデリカお姉様の居場所が分かったわ」
メーテリアがそう言った
「「え?!」」
「二人ともエモクロア共和国に居るらしいわ!」
その言葉によって二つの物語は同時に進みだした
((いつの間に部屋の外に出ていたんだ?!))
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