その時の心情2
「エモクロア共和国?」
(どこそこ?)
学の無いアリアが首を傾げると
「2000年以上前から存在するセラフとアーデンの次に古い国よ。精霊と自然が豊かな国で女王のフレイヤ・ヱンディーが建国当時から統治している国よ。そしてフレイヤはフレデリカ叔母さんの師匠らしいわ」
エクレアがそう説明した
「どうやら昨日エレボス君がエモクロアの北東の街アルベルで見つかったらしいわ。それで今さっきエモクロアに向かったから、、、明日にはもう着いてるわね」
「なるほど」
(エモクロアは確かある意味ヤマト以上に素性が謎でありセラフ神聖国もおいそれと手が出せる国じゃない)
「行ってみる価値はあるな」
カエデはそう結論付ける
「それに、、、」
そしてアリアを見る
「精霊、、、2人のことを弔えるかな?」
するとアリアはそう呟いた
「精霊を弔う、、、失ったの?」
エクレアがそう聞くと
「はい。院長から私を守るために」
アリアの眼から涙がこぼれる
「、、、一緒に行かない?」
エテルはそう提案した
「「え?」」
「っ!」
その言葉にカエデとアリアとエクレアは驚愕した
「私はエレボス様に会いたい。お二人は異端の聖剣に会いたい。仮に異端の聖剣とすれ違いになってしまっても精霊の埋葬は出来るんですから。勇者の仲間に手を借りるのは癪ですが、、、背に腹は代えられません」
エテルが嫌そうにそう言う
そして
「マカロンも来る?」
そうマカロンに言った
「え?」
その言葉にマカロンは驚きと歓喜を
「「は?!」」
両親はただただ驚愕を覚えた
「え?えっと、、、ごめん。お姉ちゃんがフレデリカ叔母さんの後継者になったら私がこの家を継がなくちゃいけないから、、、旅なんてできないよ」
そしてマカロンはそう答えた
「お姉ちゃんがーじゃなくて自分がどうしたいかよ」
「、、、えっと」
エテルの言葉にマカロンは言葉を返せなかった
「、、、やっぱりいいや。そんな覚悟の決まってないままのマカロンを連れ出しても意味が無い。世界を旅した後にもう一度マカロンを堕として見せる」
そんなマカロンにエテルははっきりとそう言った
「っ!」
そんな言葉にマカロンは顔を赤く染めるのであった
「すごいことするなー」
「嫁入りしてもらうか、、、」
「く、口説いた」
「すっごいわね」
「う、うわぁ、、、」
その場にいた5人はその光景を見て各々反応するのであった
「え?!マカロン?!顔赤いし熱い!考えすぎて熱出したの?!」
「「ぇ?」」
しかしエテルには口説いたという自覚は無かったようだ
「バロラント様!お医者様を!私は部屋に運んでおきます!」
エテルはマカロンを部屋に運ぶのであった
「「、、、」」
(エテルちゃん、、、怖そうに見えて優しい子なんだなー)
(あの子、、、エレボスと同じ匂いがするな)
「あの子自身が色欲の悪魔ね、、、」
「気づいてない分、怠惰だろ」
「ということで自己紹介をして親睦を深めよう!いぇーい!」
「「、、、」」
(え?アリア、、、エテル相手に随分と気安いわね)
エテルのヤバさに未だに少しビビっているカエデはアリアの気安さに驚く
「二人ともテンション低くない?!」
自身のノリに載ってくれない二人にそう言う
「え?いや」
(ほぼ初対面にそれはキツイでしょ)
「そんな明るいノリはきついです」
「え、、、あ、、、うん」
アリアは落ち込んだ
(どうせ私は陰キャですよ、、、うぅー)
「えっと、、、私はカエデ・サンモンジ。サンモンジ家っていうヤマト皇国の№2の家の長女だ。魔法の適性は炎・雷・風のスリーカードで、固有魔法は絶対切断という文字通りなんでも切れる。シンプルだがだからこそ強い固有魔法だ。そしてそれを十全に生かすことのできる剣術を習得している。」
まずカエデが自己紹介を行った
「剣術、、、私もなんかできるので一度手合わせしてみますか?」
それを聞いてエテルはそう言うと
「私はエテル・アマテラス。ベルフェ様に育てていただいていたみたいなんだけどそこの記憶はないです。ベルフェ様封印されてそのまま怠惰教会で暮らしていました。魔法の適性は水と風のペアで固有魔法は無いです。全力を出せば1億近くは出せますけど時間制限があるのでそこはご理解を」
自己紹介をした
「身長高いー!」
(アマテラス、、、どこかで聞いたような?)
「180はあるわね、、、今何歳?」
(1億、、、化け物ね)
カエデがそう聞くと
「今年で13歳ですね」
「「え?!」」
アリアとカエデは驚いた
「「その身長でまだ13なの(か)?!」」
「悪魔様の恩恵で大きくなっちゃった。でもおかげで路銀を稼ぐには困らないと思うわよ?」
「え?どういうこと?」
(肉体労働するってこと?)
アリアが首を傾げると
「っ!そんな方法しなくて良い!」
カエデはそう怒るように言った
(花売りなんてさせるか?!)
「、、、風習の違いで
「そんな風習絶対魔国にはない。あの国は少なくてもその辺りはまともだ」
(ワァラクですら子供には手を出さなかったからな)
「っ!」
「え?え?!何?」
(なんでこんなにカエデちゃん怒ってるの?)
アリアは不思議そうに2人の言い合いを見る
「エテルがとんでもない方法でお金を稼ごうとしていたかろそれを止めたのよ」
「ヤマトのご令嬢に恥じない弁舌の強さで」
エテルは不満そうだがヤマトの言葉に反論が出来ないので言い黙る
「そ、そうなんだ、、、えっと、私はアリア・サタナエル。バランの街の近くの町にあったサタナエル孤児院で生まれ育ちました。魔法の適性は火と雷で固有魔法は
アリアがそう自己紹介をすると
「え?ものすごく強いですよね?」
エテルは驚いた様子で聞き返す
「時間を巻き戻して傷を無かったことにできる最強の回復に時間を進めて不可思議な動きから放たれる攻撃、、、そして自身の肉体の時間を止めて一切の攻撃を無効化する最強の防御、、、弱いわけがない」
それにカエデがあきれた様子で答えた
(本当に化け物よね、、、)
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