鳥籠
「さて、話さないといけないことは終わったしこっからは雑談と行きますか」
エクレアはそう言うと
「エレボスはどこかのギルドや組織に入る気はあるの?」
エレボスにそう聞く
「今のところは無いね。自由にしたいから」
「ふーん、、、生徒会に来ない?」
「めんどくさいからお断りする」
エクレアの誘いにエレボスがそう返すと
「そう、、、まぁ、力ずくで入れるけど」
エクレアは想定通りといった様子でそう呟いた
「おいおい勘弁してくれよ」
「私をあんな劇的に助けたんだからこれぐらいの執着は当たり前よ」
「、、、え?俺今告白された?」
あまりに直接的な言葉にエレボスはそう呟く
「「あー」」
そしてエクレアの部下であるレンジュとアリエラが頭を抱えた
「言い方が紛らわしいかったわね。別に私はエレボスに恋はしてないわよ」
そしてエクレアはそう返した
「恥ずかし!」
自分が勘違いしたと思ったエレボスは顔を赤らめた
「ただし」
だがエレボスの考えは間違えとは言えなかった
「私はエレボスのことが欲しい。大空に羽ばたくあなたを私の作った鳥籠で死ぬまで捕らえておきたい。いや、、、一生死なせない。寿命なんていくらでも伸ばせる。一生貴方を私のそばに置いておくからね」
エクレアの狂気は恋とはかけ離れていると同時に似たものであるからだ
「、、、」
そして最も恐ろしい点は
(何だ?こんな恐ろしいことを言われているのに一切怖くない。軽いとはいえ女性恐怖症待ちの俺が?こんな恐ろしい状態なのに?)
エレボスが今の発言に一切の恐怖を覚えれなかった点だ
「商人として相手に与える印象は制御出来ないとだからね、、、読心術も同様に」
「っ!」
(母さんやアヤメさん、エテルと違う!これは、、、やばいな)
エレボスは顔を顰めるのであった
「ふふ、、、話してばかりじゃつまらないわ。どう?お互い契約してる悪魔と精霊は無しにして一戦」
そんなエレボスにエクレアはそう誘う
「、、、いいよ」
(今のエクレアの実力は見ておきたい)
そしてエレボスはそんな考えもあって同意した
「レンジュ、地下の闘技場の用意をお願いね」
「はい。エレボス様、当家の闘技場は数億程度なら外への被害が出ないのでどうぞ全力で、、、下手打つと刈り取られますよ」
レンジュはそう言って部屋を出て行った
「、、、え?」
「エレボスさん頑張れー」
アリエラはとっくに飲み終わったお茶を片付けながらそう呟いた
「、、、」
(やばいかこれ?)
エレボスは頷いた方に後悔し始めた
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