問い カエデの正体
「、、、いいよ。僕たちとしても問題を片付けた後に商人が居るのは強いからね」
エレボスはそう言って手を伸ばした
「では商談成立ということで」
そしてエクレアはその手を握った
「さて、、、どうせ来たんだ。僕からも1つ聞きたいことがある」
「なんでしょうか?」
「カエデ・サンモンジ、、、あいつは何なんだ?」
ハジメは鋭い眼をしてそう聞く
「というと?」
「エクレアちゃんがエレボスの幼馴染ならカエデちゃんは初めての仲間だ、、、それが一緒にいたからな。カエデちゃんについても調べた。単刀直入に聞くがカエデちゃんは何者なんだ?あの子神聖術式使ってたぞ?」
「、、、私とカエデちゃんは対等な協力関係です。お互い知らないこともありますよ、、、そしてその件は私も気になっているんですよ」
ハジメの問いにエクレアはそう返した
「ん?カエデが神聖術式使うことになんかおかしな点があるのか?」
2人の話を聞いていたエレボスがそう聞くと
「神聖術式を使うには聖印を刻む必要があることは知ってるよね」
「ああ」
「ただし、エレボス君みたいに神に近い存在はそのルールが破綻するし、僕みたいな神に触れた存在も同じく破綻する。そしてカエデちゃんは聖印を刻んでいない」
「、、、カエデが神に近い存在ってことは?」
エレボスがそう聞くと
「調べたけどその気配は無かった、、、そうなると神に触れた存在であるだろうけど、、、いったいどこでってことで調べたんだけど、、、阻害された」
「っ?!八咫烏でも見れなかったのか?」
「ああ、、、つまりアリスお姉ちゃん級の存在の加護があるってことになる」
「アリスさんレベルの?!」
ハジメの話す内容にエレボスとエクレアは驚愕する
「、、、私知らずのうちにとんでもない子と仲良くなっちゃったかしら?」
「そもそもカエデの目的って何なんだ?」
エレボスが気になった様子でそう言うと
「アヤメ陛下の剣となる事よ」
エクレアがそう答えた
「、、、安心なのか?」
「まぁ、、、幼馴染のために頑張ってると考えると」
「多分本心だと思うのよね」
3人はカエデの正体がいまいちつかめず困惑した
「まぁ、、、いいや。それじゃ、俺はエテルのことを遠目で見てから帰るよ」
そしてハジメは帰るようだ
「アリエラ、お見送りを」
「はい」
今の今まで黙ってたアリエラは主の命令に従う
「こちらです」
「ありがとう、、、それでは」
そうしてハジメは去っていくのであった
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