3章 学園編

入学前の序章曲

試験官

「はい!お疲れ様です!次の人どうぞ!」

エテルは闘技場でそう叫んでいた

(はぁ、本代欲しくて入試の手伝い受けたのは良いけど、、、流石に人の数が多くて疲れるなぁ)

エテルが今やっているのは自身が通う学園の入試の手伝いであった

(怠惰教会に居た時の経験が無かったら無理だった、、、悪魔様のお導きあってこそね)

1年半の間セラフで暮らしていた悪魔術師エテルであったがセラフの考えや風趣などを学んだ結果より明確に悪魔への信仰を深めていた

「エテル級長お疲れ様」

そんなエテルに声を掛ける子が居た

「あ、マカロン!」

それはエテルであった

「手伝いに来たよ。ジャンヌちゃんも一緒に」

「級長様お疲れ」

そしてその後ろにはジャンヌが居た

「級長、級長って、、、1月後には高等部生なんだから」

「1月後にはでしょ、、、それで?面白い子は居た?試験官さん」

「2.30人はまー、私に一撃で屠られるレベルでしょうけど。数人そうではない子はいましたが、、、というかなんで私が試験官に。生徒にやらせちゃダメでしょう」

エテルがそう言うと

「半年前のクラス対抗戦で下馬評圧倒的最下位だったクラスを優勝させたからだよ!」

「あれはクラスのみんなが頑張ってくれたからだよ」

「謙虚ですねー」

「だねー、今だって手振り身振りだけで入試者捌いてるし。スペック高いよエテル」

エテルは2人と雑談しながら入試テストをやっていた

「マルチタスクは得意だからね」

「対抗戦の時も他クラス全員分の細かなデータ集めてたね」

「ハジメが情報と仲間こそが最大の武器だって教えてくれたからね」

そんな事を話しているいた時だった

ドカン!!!

「「っ?!」」

突如爆発が起こった

「おっと、面白い入試者が来たね」

それは今テストを受けていた少年によるものだった

「君名前は?」

エテルがそう聞くと少年は

「アレン・アルタリア」

そう答えた

「入学したらよろしくね」

そしてエテルはそう答えた

「はい」

アレンはそのまま会場を出て行った

「凄いねー」

マカロンがそう呟く

「魔力の制御が上手かったですね」

「だな」

そんな感想を話していると

ドカン!!

「あぁん?!」

またしても爆発が起こった

「2連続か、、、名前、、、は」

そしてその攻撃を放った少女の姿を見てエテルは絶句した

「嘘でしょ」

「行方不明だって」

その正体は

「久しぶり!みんな」

「「アリア?!」」

アリア・サタナエルであった

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