レクイエムのアリア

旅路

「さて、、、恐らくエクレアの家までの道で大きな妨害は無いはず」

一夜明けアリアとカエデは寝ずに走りバランの街の領域内から抜けていた

「にしても、、、一晩の宿を求めた結果こうなるなんて人生はわからないものだな」

ふとカエデがそう呟く

「当たり前の人生なんて簡単に壊れるっていうことも含めて教訓にするわ」

それにアリアは追随してそう言う

「死ぬその時まで足掻く、人生は何が起こるかわからないの2つを私達の辞書に加えますかね」

「だね、、、ところで今から行くヘルメス家?ってなんなの?」

アリアがそう聞くと

「簡単に言うと表向きはこの国で王様の次に偉い家」

カエデはあっさりとそう答えた

「、、、え?」

当然アリアは唖然とする

「まー、長女以外はまともだから安心しなさい」

「、、、長女まともじゃないの?」

「、、、常人の5倍の慈悲と常人の10倍の悪意と20倍の狂気を持った女よ」

「大丈夫なの?!」

「大丈夫、、、それよりも問題は婦人のメーテリアさん。実家がセラフのNo.2みたいな家だから普通に切られる可能性がある」

「え?今から地雷原に行くの?」

「地雷原の奥に入り込めれば手出しできなくなる」

「なんちゅうゴリ押し」

アリアは頭を抱える

「でも、、、なんでビリアンさんはヘルメス家に行くように?」

(普通に考えたらヤマトやサフランに逃げ込むこと

が最善策、、、何か勝機があった?)

アリアはビリアンの考えが掴めずに居た

「というかビリアン様私達のこと取り逃がしたの大丈夫なのかな?逃したわけではないって処理されるだろうけど、、、」

「あの人なら大丈夫だろ、、、いや、真面目にあの人やばいだろ!どんだけ狡猾なんだよ!敵に絶対回したくない」

アリアの心配にカエデはそう返した

「確かにそれもそうだね。私もカエデちゃんみたいな剣術やビリアン様の狡猾さを学ばないとなー。今の私じゃダメ!」

そんなカエダの言葉にアリアは気合いを入れるのであった

「、、、普通に今のアリアってかなりのことできるよな?」

「時間加速・遡行・停止の3つだけだよ?」

「応用効きすぎるだろ」

(アリスの気づかぬチートじゃないんだから、、、)

カエデはそう呆れると

「一回お互いの出来ることとか把握するぞ。私達はお互いにお互いのことを知らなすぎる」

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