メルトの話した昔話の裏話 4

 少年たちの前に立ちはだかった勇者は「諦めろ。真正面からじゃ勝てるわけないだろ!」と泣きそうな顔で言いました。勇者だってこんな事はしたくなかったのです。しかし少年はその事に気がつきませんでした。もしここが気がついたいれば未来は変わったかもしれません。しかしその未来はありませんでした。結論、少年は勇者に大敗しました。ただし最後に母親の血由来の炎魔法を一撃撃ち込みその威力は勇者は負傷する威力でした。しかしそれだけです。それで終わりでした。たかが一撃与えたところで何も変わりませんでした。 追手の聖騎士や兵隊が2人を取り囲んだのです。絶対絶命の状態。少年の心は絶望と諦めに支配されました。どうにか妹だけでもと思い策を考えますがありません。

ドカン!!

そんな中、勇者の体に白く輝いた炎の球が当たりました。そしてそれは少年の一撃と違い勇者を昏倒させるほどの威力でした。そんな魔法を放ったの純白色の尾を9本生やしと狼の耳と牙を生やした妹でした。そして少女はそのまま聖騎士や兵隊、、、さらには王都全土を炎で焼き尽くしました焼けた王都で生き残ったのは6人。少年・妹・勇者・少年達の母親・少年達の父親・勇者と母親の間に生まれた赤子の6人だけだった。そしてその場で戦えるのは妹・母親・父親の3人だった。そして王都を滅ぼされた母親は怒り狂い実の娘である妹を殺そうとする。しかし父親が母親に襲い掛かり「逃げろ!!」と妹に叫んだ。そして妹は少年を背負って1年半前に暮らしていた森へ逃げ込んだのであった。

 森に逃げ込んだ妹は少年の傷を癒す。しかし前とは決定的に違うことが一つあった。それは妹が燃え上がるほどの恋心を少年に抱いてしまっていたことだ。1年半の間に様々な理由で妹の恋心は深まって行った。そしてトドメに絶望の状態から救い出してくれたことで恋心は燃え上がった。しかし妹の精神は燃え上がった恋心に耐えきれるほど安定していなかった。そして獣の本能のままに少年を襲おうとした。だが少年は知っている。目の前の少女が自身の血の繋がった妹であることを、、、体の繋がりを作ることは最大の禁忌だ。絶対に避けなければならない。しかし少年はボロボロの状態であり覚醒した妹に押し倒されては対抗できない。そして何より、、、自身の恋心を押さえつけることが出来なくなってしまった。それから文字通り獣のごとく少年と妹は性行為に明け暮れた。お互い精神の摩耗と親の色欲の血という外部的要因に加え少年は長年の夢と恋心から、妹は一尾しかなかった尻尾が一気に九尾に増えたためその負荷が精神の枷を破壊した


最悪の両思いが成就した

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