川と飲食問題
スパン スパン
「「ゴォ!!」」
「エルフの国にオークとか、、、うん」
切り殺したオークの群れを見ながらエレボスはそう呟く
(半日進んでみたが人の気配0だな)
「、、、野宿するしかないか?」
エレボスは嫌そうにそう呟く
というのも
「一応、普通の森での安全で野宿する方法は母さんに教わったが、、、こんな精霊の森でやるとなると流石に怖すぎるな」
精霊の居る森での野宿は流石に怖いのである
「近くに人が住んでる場所がないのか?」
(ベルが居れば飛べるけど今の俺じゃ飛ぶことは出来ない、、、どうすれば)
エレボスは考え込む
(徹夜で走るか?いや、、、3日以内に人に会えなかった時点で笑えない詰み方するな)
「森で迷った場合は川を探して下流へ向かえって言うけど、、、そもそも水音が聞こえんのよなー」
(火や風の魔法で上に跳んで周囲を確認するか?いや、こんな森の木々の中から見つけ出すのはキツイな)
この木々に海から川を探すのは難しい
「闇魔法は使えそうなもの無いし」
(残りは神聖術式か、、、闇魔法以上に使い道がない)
「特別な力が使えないとは涙が出てくるな、、、涙?」
{涙}という言葉にエレボスは
「待てよ、、、これなら」
1つの妙案を思い付く
「もうすぐで日が暮れる。そうなれば行ける!」
そしてエレボスはその場で日が暮れるのを待つのであった
「問題は並立発動できるかだよな、、、やるしかないよな」
夜
「さて、、、やるか」
完全に日が暮れた辺りが暗くなったのを見たエレボスは立ち上がる
「フレア・エアボム」
ドカン!
エレボスはまず火と風の魔法で上空に飛び上がる
ビュン
(上がれ!!)
エレボスは木々を超えて森を見渡せる高さまで飛び上がる
「神の光よ。ここに!ホーリーフラッシュ」
そしてまばゆい光を放つ 同時に
(ダーク・アイ)
一つの無属性魔法を使う
「、、、っ!!見つけた!!」
そしてエレボスは水源を見つけた
ピシャン
「うまい!」
川の水を飲むエレボスはそう呟く
(神聖術式で激しい光を出し、ダークアイ、、、暗視魔法で水に反射した小さな光を見つける)
「その光の流れが川ってことだ!」
木々に囲まれて見えない川も光ってたらわかる
「あとはこの川をひたすら下って行けば人の住む場所に辿り着くはず」
そう呟きながら川の下流を見つめる
そんなエレボス後ろから
バシャン!
「ギャァー!!」
1m長の魚のモンスターが襲い掛かって来た
「魔炎拳」
ドカン!
しかしエレボスはそのモンスターの姿も見ず黒い炎を拳に纏わせ裏拳で殴り殺す
「そう言えば飯食ってなかったな。こいつリヴァードラゴンフィッシュだよな?たしか美味しかったはず」
そしてそう呟くと
スパン
近くの木を伐り杭を作ると
「おら」
ブスッ
リヴァードラゴンフィッシュの口から杭を刺し
「ファイヤー」
焼き魚に変えた
「水と食料の問題解決と」
そう呟きながらエレボスは焼き魚となったリヴァードラゴンフィッシュを食べ川を下るのであった
リヴァードラゴンフィッシュ
マグロとサーモンのいいとこどりをしたような味。旬は夏でその時が一番おいしく油も乗っている。それより前だと油が少ないし、後だと油がきつすぎる。しかし両方ともそれが好みの人もいる
エレボスは春か夏の時が好き
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