ワァラクVSアヤメ

「さて」

(魔力量は、、、おっと?)

アヤメの頭の上には

20000000(2千万)

と数字が出た

「おいおい、、、なんちゅう魔力量だよ」

(あのガキとも戦くとなるとはやりたくないな、、、ま、お姫様だし押し切れるだろ)

そう冷静に状況を分析していると

「鬼神覇斬!」

天守閣からアヤメが大剣を振りかぶりながらワァラクに襲い掛かって来た

「流石にあれをもろに食らうのはマズいな!」

ワァラクはその場からバックステップで即座に下がる

そして数瞬後

ドカン!!!

アヤメの大剣が地面を破壊し大地を揺らす

「うぉ!なんちゅう力だ!」

その威力にワァラクは驚く だが

「技術は甘々だな」

その顔の焦りは消えた

そして刀を構えると

「ドラグーン・スラッシュ」

斬りかかった

「っ!」

ガキン

アヤメはそれを軽々と受け止める

しかし

シュ

「懐がガラ空き」

スパ

「ぐっ!」

懐に潜り込んで斬撃を与える

「やっぱり鬼神化は強いな」

(鬼神化、、、ツクヨミ家の血筋に代々発現する固有魔法。自身を鬼神と化す最強の固有魔法。魔力量・筋力・防御力・魔法の威力など多岐にわたるものを爆発的に強化する。しかもデメリット無しにだ)

「でもどんなに強くなっても技術がまるでダメだ」

「っ!」

「そんな体たらくで勝てるわけないだろ!」

ボコッ

「ぁ!」

ワァラクの威力は無いが内部に響く蹴りにアヤメは大きく吹きとばされる

「悪いがお前をさっさと潰してあのガキとの勝負のために回復したいんでな。俺達の拠点からここまで3時間はかかる。あと2時間以上あるとはいえさっさと潰させてもらうぞ」

「っ、、、負けない。酒呑炎舞」

アヤメは燃え盛る炎の海を放った

「おー!すごいね、、、でも、守れ」

ワァラクがそう言うと召喚した2匹の竜が壁となる

「こいつらは防御力が固い上に俺の魔力で即時回復できる、、、攻防一体の俺の権能だよ」

「そんな」

「というか良いのか?そんな広範囲な技を撃って、、、確かに的とはいえ200万近い皇民を殺してちゃうぞ」

炎を防いだワァラクはそう笑みを浮かべて言う

「っ!」

その言葉にアヤメは顔を引きつらせる

「戦場で最も脅威なのは強大な力を持つ敵じゃなくて少ない力しか持たない愚かな味方だな」

(俺にはそいつらを支配する力があるがお前にはそれが無い)

「総裁司教がこれを言うのはお笑いだが王の器は俺の方が上だ!」

ワァラクはそう言うと再びアヤメに襲い掛かる

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