ソロモン

「今回、問題のギルドはソロモンという名前のギルドだ」

カエデがそう言うと

「悪魔関係か」

エレボスは即座に察した

「ええ。悪魔信仰のギルドよ。知っての通りこの世界は悪魔信仰その物が禁忌。ましてや悪魔契約なんてしようとのなら聖騎士が送り込まれて家族もろともなんてこともある。エレボスの家でもそうだったってエクレアから聞いた」

「エクレアのやつ人の秘密を、、、それで?俺にそのソロモンをどうしろと?」

「ソロモンの拠点を暴いて欲しい」

カエデはそう言った

「そんなことでいいのか?」

エレボスがそう返すと

「全然見つからないんだ、、、あいつら私達の目のないところで人を攫うし、仮に運良く見つけたとしても捕らえたら自害、尾行してもバレる。文字通り詰みなのよ」

カエデはそう返した

「なるほど」

(ここの人でも無理となると相当だな)

エレボスはソロモンのヤバさに舌を巻く

「ということでそれさえやってくれれば今回のオイタは許してあげる」

「了解!期限は?」

エレボスがそう聞く

「知り合いの悪魔術者に聞いた話だと、、、入学式の日の明け方に悪魔との親和性が高いらしい。つまりリミット1月だ」

「十分だな。吉報を待っててくれ」

「エテルの食事ぐらいは期待してる」

「それはすごい期待だな」

ガラガラガラ

そうして2人は保健室を出るのであった

「、、、ソロモンか。私達も調べてみようかな」

残ったのはそんなスモアの言葉であった




「エレボスはこの後帰るの?」

「ああ」

「どうせならエクレアに会いに行けば?」

カエデがそう提案すると

「いや、、、それはやめておく。そもそもエクレアとは2年も会ってないんだ。そしてお互い2年で大きく変わったからな。どんな顔すれば良いのか」

エレボスはそう返した

「、、、そうか」

(エクレアと全く同じことを言うんだな)

そんなことを考えカエデは少し笑顔になるのであった

「そういえばエレボス家族の墓参りにはもう行ったの?」

「いや、、、行ってないな。時間があったら行ってみるか」

カエデの問いにエレボスはそう返した

すると

「だったら私かエクレアかスモアが居ないと無理だ。あそこは今エクレアが所有してるんだから」

カエデはそう言った

「、、、それ名目でエクレアに合わせようとしてるだろ」

「ああ」

「野菜でも持っていって会いに行くか」

そうエレボスは呟くのであった

「それじゃー、私は帰るから。気をつけろよ」

「普通、男の俺が言うことだろ」

こうして2人は別れるのであった



「エレボスって家どこなんだ?」

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