深い困惑

「さて?エテルから聞いていたが2か月前に父さんと一緒に旅をしていたようだな」

ジャンヌの部屋でエレボスとジャンヌは向かい合って話をする

「ああ。メルトには助けられた、、、そしてメルトの過去と娘がいることを聞かされていた。そしてこの森でジャンヌさんが生まれたということを知って何かあるのではと思いここに来たんだ。どうやら盗賊団の長のようで武力はありそうで安心している。もう少しの間ここで匿っていただけるとありがたい」

エレボスがそう言うと

「エテルにはそもそも命を救われている。それだけでも十分ここに二人をかくまう理由になるがエテルは30人分の仕事をしてくれるからな、、、その上頭も切れる。我が盗賊団の参謀として欲しいぐらいだ」

ジャンヌはそう返した

「エテルか。魔国で出会ってからの仲だが、、、結局魔国から逃げる時に分かれてしまってそれっきりだったからなー、、、エテルが望むならここで別れるか」

「一応、エテルには私達の目的と終着点は話していて、その考えに一定以上の理解を得れている。そして私と同等かそれ以上に強いだろう。本当に勧誘してみるか?」

「エテル次第だな。一応俺と別れて少し旅をしたみたいだがこれからも旅したいのかもしれないしな」

「無理には勧誘しないよ。ただ私はエテルとどこかで関わった記憶があるからそれだけは明らかにしたいな」

「そうなのか?!」

ジャンヌの言葉にエレボスは驚く

「ああ。エテル本人も自身の封印された記憶を取り戻したいそうだから理着は一致している、、、少し意見を聞きたい。私は生まれたときからしっかりと記憶があってな。生まれる前の母さんの胎の中に居た時の記憶も覚えていてな。どこで出会ったか考えようにも範囲が広すぎて全く分からないんだ。しかも私は今年で1509歳、エテルは13歳、、、年が合わない。エテルは人間だから1500年近く生きた後に記憶を失ったということも考えづらい、、、どう思う?」

ジャンヌはエレボスに謎を解く意見を求める

「、、、」

{ハジメー!}

エレボスはハジメを呼ぶ

{ん?}

{エテルの娘のジャンヌがエテルと出会った記憶があるって言うんだが何か知らないか?}

エレボスがそう聞くと

{、、、エレボス君に知る権利は無いよ。それを知っていいのはエテル・アマテラスだけだ}

ハジメははっきりとそう告げた

{エテル・アマテラス、、、アマテラスって俺の前世の神様の名前だな。ツクヨミもだが、、、おいおい?スサノオっていう名字もあったりしないよな?}

{レヴィの本名の名字がスサノオだね}

{、、、え?}

(待て待て待て?!どういうことだ?)

エレボスは困惑する

{アリスってもしかして俺と同じように異世界人か?}

そしてそうハジメに問うと

{それは違うよ。アリスお姉ちゃんはこの世界生まれだよ}

ハジメはそう返した

{、、、そうか}

(じゃー、どういうことだ?)

エレボスはさらに深い困惑を覚えることとなった

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