1500年前の謎
「すまないが分からない。他に情報は無いのか?」
ハジメに聞いた結果さらに困惑が深まったエレボスはジャンヌにそう言う
「あと恐らく風の六大精霊とも何か関わっている記憶がある」
「六大精霊?!」
(これまたすごいものが出てきたな)
「ちょっと待ってな?」
{ハジメ!ジャンヌと風の六大精霊の関係性は?}
{エレボス君に知る権利はない。あるのは、、、あの子だけだ}
{どの子だよ?!}
{あの子だよ!}
{そうかよ!}
高速でハジメと会話したエレボスは
「わからん」
何もわからなかった
「そうだよな。流石に厳しいよな」
「、、、待てよ?確かお母さんの胎の中に居た時の記憶もあるんだよな?」
しかしエレボスの頭にとあることが思い付く
「え?ええ。おぼろげだけど」
「、、、ロマノフ・カルトの名前に聞き覚えは?」
そしてそう聞いた
「え?ロマノフ・カルト。それなら私の両親を救ってくれた恩人だって父さんが言っていたな」
「だよな、、、俺はヤマトという極東の島国でワァラクという魔教司教に出会った。そいつの本名がロマノフだった」
「っ!」
ジャンヌは息を飲む
「そして死ぬ前にあいつは娘の名前を読んでいた。それはアリアという名前だ」
「ロマノフ・アリア、、、1500年前から即位しているこの国の女王の名前だな」
「確定で俺の会ったロマノフは120歳程度らしい」
「は?時代が合わないだろ?」
ジャンヌは困惑する
「ああ。今知ったジャンヌさんの話からさらに色々とおかしくなった、、、だが一つだけ解くための手掛かりがある。俺はロマノフから自身の隠れ家の場所を示すペンダントを貰ってる。そこに行けばもしかしたらわかるかもしれない」
しかしその言葉に
「っ!!!」
目を見開いて驚愕した
「俺は傷が治ったらそこへ行ってみる」
「、、、お願いするわ」
「ああ、、、その間エテルを頼む。あいつは悪魔教団に追われていた。一応今は止んでいるがいつ襲われるかはわからない。それにセラフからもだ、、、頼めるか?」
「任せなさい」
エレボスの依頼にジェシカはそうはっきりと返す
「よし!あと一週間もすれば完全に治るだろ。そしたら行って来る」
「ええ」
こうしてエレボスの次の方針が決まった
「ところで父さんから自分の過去を聞いたって言ってたな?」
ふとジャンヌがそう言う
「ん?ああ」
「その時の語り始めって{昔々サフラン王国という国に九尾の狐を母に持つ少女が居ました}からか?それとも{昔々バビロニアという国に白銀の神狼を父に持つ少年が居ました}から始まったか?」
ジャンヌがそう聞いてきた
「昔々サフランの方だな」
「、、、胸糞悪い話だけど昔々バビロニアの方も聞かないか?」
そしてそう提案してきた
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