さいかい

「ん?ここは」

エレボスは目を覚ます

{ベル?}

相棒のベルを呼ぶ

{起きたみたいね。三週間ぶりの目覚めだけど気分はどうかしら?}

{体が痛い。寝すぎたな}

{その程度なら問題ないわね、、、立てる?}

{ああ}

エレボスはベッドから起き上がりそのまま立つ

{扉を出たらそのまま直進すればもう一つ扉があるからその先にエテルが居るわよ}

{ありがとう}

ベルは枕元に会った黒牙を持って部屋を出る

{ここはどこなんだ?}

{エモクロアの国境近くのサフランの森よ}

{予定通りサフラン、、、それも森ってことは}

エレボスはどこか安心した様子だ

{エレボスが意識を失う前に「エモクロアの国境近くのサフランの森へ」って言うから自動回避の応用でここまで来たけど、、、なんなの?一応、美食の盗賊団の拠点みたいだけど}

ベルがそう聞くと

{美食の盗賊団?なんだそれ?}

エレボスはそう返した

{え?}

{ん?まぁ、いいや}

「さて」

エレボスはもう一つの扉を開ける

そしてそこには

「エテルの姐さん!次50人分のカリィーお願いします!」

「はい!」

「姐さん!洗濯物は?」

「今畳むから終わったら持って行ってください」

「「姐さん!」」

エテルが姐さんと呼ばれマルチタスクで働いていた

「え?えぇ?」

(三週間で何があったんだ?)

エレボスは困惑した

「あ!エレボス目が覚めたんだね!」

そんなエレボスにエテルが気が付いた

「あ、ああ、、、えっと?どういう状況?」

「エレボス様が治るまでの間、宿を借りる代わりに働いています」

「そ、そうか、、、えっと?ここのボスに会いたいんだがどこにいるかわかるか?」

エレボスがそう聞くと

「もうすぐご飯ですから来ますよ」

エテルはそう答えた

そして見計らったように

「エテル!飯は出来てるか?」

ジャンヌが現れた

「ええ!あとジャンヌ、私の連れが起きてジャンヌに用があるみたいだから話聞いてあげて」

そしてエテルは友人に言うようにジャンヌにそう言った

「ん?おお!目が覚めたのか!お宅の連れに命を助けられたばかりかこんなに世話になっちまって。それでどうした?」

ジャンヌはエレボスを見ると威勢良く声を掛けてきた

「、、、メルトに似てるな」

そしてエレボスはそう呟くのであった






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る