平和なひと時

エレボスとエクレアが話して10分程度が経った

コンコン

「はい!どうぞ」

突如部屋の扉がノックされた

ガチャ

「元気そうね。よかったわ」

入って来たのは

「あなたはあの時の!」

エレボスが倒れる前に助けに来た女騎士だった

「あら。覚えててくれたのね」

「あ、メーレンさん」

「エクレアお嬢様、お話していらっしゃったところすいません」

「気にしないでください。それでどうしたんですか?」

エクレアがそう聞くと

「エクレアお嬢様を救った英雄様の顔を見たくてね。初めまして、私はヘルメス家騎士団団長のアンドロメダ・メーレンです。改めてエクレアお嬢様を救い出してここまで護衛してきていただいたこと深く感謝を」

メーレンはそう言ってエレボスに跪いた

「え、いや、、、その」

それにエレボスは反応に困った

「ふふ。メーレンさん、エレボスはそういう対応は苦手みたいなのでやめて上げてください」

それを見たエクレアがそう助け舟を出す

「そうみたいですね。それでもう一つの要件ですががガリオン様が一度エレボス様に教会でお会いしたいそうです。丁度今日は大礼拝の日なので」

「あ、そう言えば今日は大礼拝の日だったわね。お父様も無理を言うわね、、、エレボス歩けるわ?」

「歩けるぞ」

「メーレン。悪いんだけどメイドにエレボスと私の食事を持ってくるよう伝えて頂戴」

「わかりました」




十数分後

「これで以上でございます」

「ありがとう」

「うぉ、、、すげぇ」

エレボスの目の前には雲のようにふわふわなパンに食欲をそそるベーコン。さらには新鮮なオレンジジュースが置かれている

「さて、食べましょう」

「あ、ああ」

そうして食事を取るのであった

「さっき話に出てた大礼拝ってなんだ?」

「大礼拝って言うのは4月と12月に行う神セラフへの祈りをささげる大きな礼拝のことよ。このあたりに住んでいる住民やセラフ神聖国からも何人か人が来るのよ」

エレボスの質問にエクレアはそう答えた

「お父様の考えはエレボスのことをヘルメス家として盛大に感謝をしたいのよ。メンツの問題もあるんでしょうけどエレボスを取り込みたいのでしょうね」

「それはキツイな」

「ま、気にしないで頂戴。私がどうにかするから」

「まー、頼む」

そうして二人は食事を進めていくのであった




「さて、、、そろそろ行きましょうか」

「ああ、、、ところで湯あみとかしなくても大丈夫か?」

エレボスが心配そうにそう言うと

「メイドさんが毎日濡れた拭きもので拭いていたそうだから大丈夫よ。あ、服はこれね。着替え終わったら部屋から出て着て頂戴」

そう言ってエクレアは外に出た

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