エクレアとエレボス

「エレボス!」

エクレアはエレボスに勢いよく突進してきた

「エクレア!って!ちょっと止まれ!!」

ドゴン

全身大ケガのエレボスにエクレアが突っ込む 結果

「ぐぁぁぁ!!」

エレボスは絶叫した

「エクレアお嬢様!お客人は大けがを負っているのでそんな勢いで突っ込まないでください!」

「あっ!ごめんなさい」

「だ、大丈夫だ。エクレアも元気そ、、、」

エレボスはエクレアの顔を見て絶句した

「右目が、、、」

エクレアは右目に包帯を巻いていた

(あの時右目を貫かれたから)

エレボスが絶句しているのを見て

「あ、、、これね。しょうがないわよ。生きているだけで十分すぎるわ」

エクレアはそうフォローした

「っ!だとしても、、、すまん」

「私こそ、、、巻き込んでしまった上にアクアさんは」

「「、、、」」

二人の間に深い沈黙が走る

「そ、そういえばどうやってあの伯爵司教に勝ったの?メーレンが勝ったことにとても驚いていたわよ」

それを感じてエクレアが空気を入れ替えるようにそう聞いた

「え?!」

(まずい!悪魔契約と闇属性魔法をフルで使ってどうにか勝ってる。どう説明すれば!)

エレボスが明らかに顔色を悪くする すると

「、、、お医者様。一回部屋の外に、、、あまり自分の能力を知られたくないのでしょうから」

エクレアがそのことを察して医者に外に出るように言った

「りょ、了解いたしました」

医者はエクレアの命令に従い足早に部屋から出る

「、、、それで?闇魔法で倒したの?」

「、、、あの伯爵司教は肉体的に殺しても魂の転移で逃げ切られた。だから魂事体に攻撃して倒したんだ」

「なるほどね。魂への干渉ってとても難しいって聞いたけどよくできたわね」

エクレアが感心した様子でそう言うと

「あー、、、それなんだが、、、アクアの魂を代償に悪魔を呼び出して、、、仮契約して効果を増幅させたんだ」

エレボスは歯切れ悪くもしっかりとそう言った

{え?それ言っていいの?!}

ベルが驚いたようにそうエレボスに聞くが

「エクレアなら問題ないだろ。そもそも悪魔契約より闇魔法の適性ある方がやばいだろ」

そう言った

「っ!なるほど。というか、普通に独り言で怖い」

「そこなんだ、、、」

エクレアはその告白にさして気にせずにそう言う

{独り言がまずいなら脳内で話しかければ大丈夫だよ}

{こんな感じか}

{そうそう}

「これ、考え覗かれてヤダな」

「え?考え覗かれるの!」

{変なこと考えたらお仕置きしちゃうかもね}

「怖、、、」

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