鳳凰院一輝
「なんでだ?なんで俺の名前を知ってやがる?!!」
カエデを地面に叩きつけベルフェは今までの余裕さが嘘のようにそう問い詰める
「痛ててぇ。四肢切り落として腹に刀刺すって私ぐらい鍛えられてないと発狂しますよ?」
対してカエデは極めて冷静であった
ボコッ
そんなカエデの顔面をベルフェは殴った
「お前、魔法で神経切断してるだろ、、、クソガキが。風呂に沈めてやろうか?」
ベルフェからはとんでもない殺気が放たれている
「っ!」
(自分に完全な恐怖で優位があるっていう精神的強化が無かったら 恐怖で何もできなかったな)
それを感じてカエデは額から汗を流す
「それで?なんで俺の名前を知ってる?!それを知ってるのはもう誰も居ないはずだ!アリス様だって知らない!それをなんでだ?!」
(月之眼でも情報が手に入らないなんて、、、どういうことだ?)
ベルフェの問いに
「 」
カエデは何かを答えた
「なっ?!!!」
そしてベルフェは絶句した
「さて、、、今私を口封じで殺すか?まー、そんなことすればどうなるかな?」
そしてカエデは最強の大罪司教を脅す
「なっ?!」
そしてその効果は絶大でベルフェはカエデの腹から刀を抜き距離を取った
「嘘だろ?!、、、殺せるわけないな」
そして鞘に刀を仕舞い
「ベルフェゴーラ」
カエデを完全に回復させた
「ベルフェゴーラってエレボスの、、、」
「パクったんだよ。それで?要求はなんだ?」
ベルフェが心底機嫌悪そうにそう聞くと
「私達に手を出すな。それだけだ」
カエデはそう返した
「、、、わかった。ただし条件がある。俺の名前を絶対他の奴に言わないことが条件だ。それさえ守れば一定期間はその内容を守ってやる」
「一生守れ」
「それを飲ませるには材料が足りないな。俺は最悪それをばらされたら暴れまくるから。俺がそれをばらされるとマズいのは目的を達成するのがキツイという理由だ」
「、、、一定の期間って?」
「具体的な数字はわからん。だが、いきなり攻撃はしない。しっかりと宣戦布告はする」
「、、、わかった。それでいい」
「よし!」
「はー、、、まさか俺の本名を知ってる奴に出会うとはな」
ベルフェは悔しさと怒りと戸惑いが混ざったような表情でそう言う
「最強の大罪司教に勝ったってアヤメに自慢できるな。良い土産が出来た」
逆にカエデは喜びと安心と興奮が混ざったような表情だ
「勘違いすんなクソガキ。お前の話に乗ったのはエレボスが数日前に俺に話したとある話が理由だ」
ベルフェはそう言ってその場を去るのであった
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