??? 2
「まずそこがおかしいわね。いくら冒険者見習いだとしても10歳にも満たない少年が伯爵司教相手に勝つなんて」
「油断もあっただろうがだとしても普通じゃ絶対無理だ。さすがになにかあるな。例えば精霊契約とか」
「それが契約系は絶対にないんですよ」
「ん?なんで?」
教祖と呼ばれた少女がそう聞くと
「話の続きなのですがモラクス司教は殺され後に少年が戦う前に逃がしていた師匠とエクレアの師匠の方に権能で体を奪ったんです。それで今度は油断や慢心などなく闘ってあと一歩まで追い詰めたところで師匠の意識が一時的に戻ったんです。その時に師匠が少年に悪魔契約をさせたそうなんです」
アスモがそう言うと
「「はぁ?!!」」
教祖とベルゼは唖然とした
「おい待て!悪魔契約だと?!いくら切羽詰まってたからってそこまでやるか?!」
「、、、悪魔契約と精霊契約は例外を除いて絶対にできない。お互いの影響が干渉して契約者が即死する。そうなると最初に勝てた理由は何?」
「私の権能ですべての戦闘記録を見ましたが、、、戦い方ですね。相手の裏をかく動きがうまかったです。後でお見せします」
「ええ、お願い。それで少年は今どこに?」
教祖がそう聞くと
「それが、、、少年はその後冒険者ギルドの人間らしき女性が迎えに来てそのままどこかに。私自ら追跡をしていたのですがウェスタ近くの森に入ったところ見失ってしまい」
「アスモちゃんが撒かれた?その女の顔は?」
「それもわからなくて。なんか顔が光っていて」
「、、、神聖術式の一つ、フェイスフラッシュね。術者が指定した人間以外に顔を見せない簡易的ながら強力な術式よ」
「なるほど、、、何者でしょうか?」
「顔がわからない相手よりもわかる相手を探しましょ。この少年の情報を全爵位持ち司教に通達して生きて捕縛するように指示を出して」
「了解です!」
「この子の名前は?」
「エレボスだそうです」
「エレボス、、、君のことを私は心から待っているよ」
「さーて。手配書作らないと」
アスモはとある部屋でエレボスの手配書を作る すると
「あれ?アスモちゃん何してるの?」
後ろからそんな女の子の声が聞こえた
「ちょっとバイトの書類を店長さんに頼まれたの」
「へー、見た目が見た目だけになんか犯罪臭がするわね」
「ちょっと、酷くない!?・・・ちゃん!」
「ごめん、ごめんw」
アスモと話す少女は面白そうにそう言う
「、、、そろそろ両親と離れた寂しさは癒えたの?毎夜泣かれたらたまったもんじゃないよ」
それに反撃してアスモもそう言う
「ちょ!忘れてよ!」
「ごめん。ごめんでも友達の痴態は弄るネタになるからね」
「友達をいじるなー!」
「はは!」
(ふふ。友達か、、、性干渉無しでもこんないい物が作れるかもなのね)
色欲と信仰に染まった悪魔少女は新たな感情を見つけるのであった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます