悪魔契約

「っ!」

アリス達の一番後ろから怠惰に見合わないはっきりとしたベルフェの言葉にエレボスは固まる

「見捨てるわけないだろ。一緒に逃げる、、、なんかお宅のアスモさんをボコボコにしたから残したらヤバそうだし」

しかし即座にそう返した

「別にエテルについては、、、まぁ、いいか。それで?どうやってエテルと一緒に逃げるんだ?」

ベルフェがそう聞く

「、、、怠惰の大罪司教様だろ?ベルフェゴールと本契約をした俺なら逃げ切れる!よな?」

{、、、}

ベルは沈黙する

「アリス様達はお前がエテルを見捨てて逃げたとしても捕まえれると考えているがお前だけなら確実にこの空間から逃れてそのまま逃げれるだろうな。まー、俺がもしかしたら追いつける可能性はあるが難しいと言わざる負えないだろう」

代わりにベルフェがそう言う

「ただ、エテルと一緒にとなると確実に俺は追いつけるうえにこの空間から逃げることすら難しいだろうな」

「、、、」

{ベル?!!}

エレボスがベルに聞く

{エテルちゃんが居なければ大丈夫よ!}

{エテルも一緒にとなると}

{絶対無理。なぶり殺しよ}

そしてそう告げられた そして

「、、、マジか」

エレボスの顔に諦めが浮かぶ

「敗北は成長への最高の食事という言葉があるんだから今回は負けておきなさい」

そんなエレボスにアリスがそう声を掛ける

「、、、」

(どうする?もう手が無いな)

{ベル?エテルを助ける方法はあるか?}

エレボスはベルにそう聞く

{無い。賭けとゴリ押しの負担が遂に限界を迎えたわ}

しかしベルにも打開の策は無い

「完全に詰んだか」

エレボスは完全にあきらめた

そして

「せめてエテルの傷は治しておくか」

風を操りベルの像に刺さったエテルを自身の場所まで引き寄せる

「うわぁ、頭割れてるじゃねえか。命に別状はなさそうだが、、、ベルフェゴール」

エレボスはエテルの傷を治す

そして

「にしても、、、」

エレボスは息はベルの像を見ると

「怠惰の王・原罪の1柱であるベルフェゴール。我の道はこれまで」

そう辞世の句を唄う

「これからも続くわよ、、、ちょっと支配は掛けるけど」

そんな唄にアリスがそう声を掛ける だが

{「ん?」}

この場でに狡猾なベルゼとエレボスが生まれてからの付き合いであるベルが違和感に気が付く

「支配は我の道を閉ざすもの」

唄は続く

「「ん?」」」

そしてアリスとアスモとレヴィも違和感を覚える

「何を唄ってるの?」

アリスがそう問うが

「我は支配に落ちよう」

それを無視する

「何してるのエレボス?」

「なんだ?」

そしてマモとエテルが首を傾げる それと同時に

「っ!!!!」

ベルゼの顔が驚愕と焦りに染まる

そして

「全員エレボスを止めろ!!!これだ!!」

そう叫んだ

「「っ!?!」」

「しかしこの少女は支配などに縛らせない」

「{エレボスまさか!!}」

そしてアリスとベルはエレボスの目的に気が付く

{「私(ベルフェゴール)にエテルだけ助ける気か?!!」}

ニヤッ

エレボスの口角が上がる

「ベルフェゴールよ!この少女を助けよ!!」

そしてそう叫んだ

「「っ?!!」」

その場にいた全員がエレボスに襲い掛かる

だが全員そしてベルの脳裏にはとある疑問が思い浮かぶ

((対価に何を出す気?))

そうエテルを逃がすにも対価をベルに払う必要がある 

(内臓か?!寿命か?それとも魂を?!)

こんな状況でエテルを逃がさせるとなれば相当な代償が必要だ

(こんな状況となったら魂換算で相当100万個が必要よ?!そんなの今のエレボスじゃほぼ致命傷の代償が必要よ?!)

エテルを逃がす=エレボスの死 と言う絶望的な状況にアリスやベルは顔を青ざめる

そしてそれを阻止しようしたのであろう。1番最初に気がついたらベルゼと1番速いベルフェの刃がエレボスを切り裂く

それと同時にエレボスは

「対価に魂100万個を捧げる」

そう言った

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